アメリカ陸軍輸送部隊S160型蒸気機関車

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アメリカ陸軍輸送科 S160形
基本情報
運用者 アメリカ陸軍輸送科
設計者 Maj. J. W. Marsh
製造所 アメリカン・ロコモティブ (755),
ボールドウィン・ロコモティブ・ワークス (712),
ライマ・ロコモティブ・ワークス (653)
製造年 1942 - 1946年
製造数 2,120両
投入先 アメリカ合衆国欧州中国
主要諸元
軸配置 2-8-0 (1'D h2)
軌間 1,435 mm
1,676 mm インド
全長 18.59 m (炭水車含む)
機関車重量 73 t
動輪上重量 64 t
炭水車重量 52.4 t
軸距 15.74 m
先輪 838 mm
動輪径 1,448 mm
シリンダ数 外側2気筒
シリンダ
(直径×行程)
482.6 mm × 660.4 mm
弁装置 ワルシャート式
ボイラー 1.78 m 最大径
ボイラー圧力 1.55 MPa
火格子面積 3.8 m2
全伝熱面積 209.3 m2
過熱伝熱面積 29.1 m2
全蒸発伝熱面積 12.6 m2
燃料 石炭
燃料搭載量 9 t
水タンク容量 25,000 l
引張力 140.1 kN
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アメリカ陸軍輸送部隊S160型蒸気機関車とは、かつてアメリカ陸軍輸送科で使用されていた蒸気機関車である。

概要[編集]

アメリカ陸軍輸送部隊S160型蒸気機関車の図面図。

車輪配置は2-8-0のコンソリデーション型である。牽引力は31,490 lbf (140.1 kN)だった。 戦時下での使用を考慮して設計が行われアメリカのみならず世界中で使用され活躍をした[1]。だが、設計に問題がなかったわけでなくボイラー爆発も多く起こり[2]、英国では1943年11月から1944年8月の間に3件のボイラー爆発が起きている[3]

ハンガリー[編集]

戦後、機関車不足を補うためハンガリーは510両のS160を購入した。メーカーの内訳はアルコ159両、ボールドウィン148両、ライマ203両である。購入した車両は1947年5月から到着し、1948年までに内484両が形式411の車番001~484として運用に入り、残りの26両は部品取り用として使われた。当時のアメリカ大統領の名前にちなんで「トルーマン」という名前が付けられた。1965年から廃棄が始まり1983年までに全車が廃棄された。411,118、411,264、411,358が保存されている。

関連項目[編集]

脚注[編集]