アメリカオニアザミ

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アメリカオニアザミ
Cirsium vulgare carriere-fossoy 02 23062008 02.jpg
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : 真正キク類I euasterids I
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : タンポポ亜科 Cichorioideae
: アザミ連 Cardueae
亜連 : Carduinae
: アザミ属 Cirsium
: アメリカオニアザミ C. vulgare [1]
学名
Cirsium vulgare (Savi) Ten. [1][2][3]
和名
アメリカオニアザミ [1]
英名
bull thistle [3][4], spear thistle [5][4], common thistle [4]

アメリカオニアザミ学名: Cirsium vulgare)はキク科アザミ属多年草。日本には本来分布していない外来種和名に「アメリカ」とあるがヨーロッパ原産のアザミであり、誤解をさけるためセイヨウオニアザミと呼ばれることがある。

分布[編集]

ヨーロッパ原産。

日本には、北海道本州四国に移入分布する。北アメリカアフリカ南部、オーストラリアでも外来種として定着している。

畑、牧草、道端などに生育する。

特徴[編集]

種子

の高さは0.5-1.5mになる。7-10月頃に紅紫色の頭状花を咲かせる。根生葉は羽状に深裂しロゼット状になる。や茎、総苞片には鋭い棘があり、手袋をしていても貫通するため注意を要する。一年草もしくは二年草種子タンポポのように綿毛で風に乗って拡散する。

外来種問題[編集]

日本へは北アメリカから輸入された穀物や牧草に混入して持ち込まれた[6]。1960年代に北海道で初めて確認され、本州や四国でも定着しているが、特に北海道に多い[7]

利尻島世界遺産知床国立公園などの自然度の高い地域に侵入し、在来種競争し駆逐している[7]ニホンジカはアメリカオニアザミを食べないため、シカの多い地域(知床など)では本種が増えている[8]。また、牛などの家畜も本種を食べることはなく、酪農地帯では放牧地の害草として知られている[9]

外来生物法により、要注意外来生物に指定されている。棘を有するため、抜き取って駆除するのは大変である。

参考文献[編集]

  1. ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Cirsium vulgare (Savi) Ten.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年7月20日閲覧。
  2. ^ International Organization for Plant Information (IOPI), “Plant Name Search Results” (HTML), International Plant Names Index英語版, http://www.ipni.org/ipni/idPlantNameSearch.do?id=78109-3 2012年7月20日閲覧。 
  3. ^ a b Missouri Botanical Garden. “Cirsium vulgare (Savi) Ten.”. Tropicos. 2012年7月20日閲覧。
  4. ^ a b c ITISCirsium vulgareのページ
  5. ^ Encyclopedia of LifeのCirsium vulgareのページ
  6. ^ 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著) 『決定版 日本の外来生物』 平凡社2008年4月21日ISBN 978-4-582-54241-7
  7. ^ a b 北海道ブルーリスト A2 アメリカオニアザミ
  8. ^ 知床国立公園羅臼ビジターセンター アメリカオニアザミ
  9. ^ 村上興正・鷲谷いづみ(監修) 日本生態学会(編著) 『外来種ハンドブック』 地人書館2002年9月30日ISBN 4-8052-0706-X

外部リンク[編集]