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「蜜柑 (小説)」の版間の差分

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「不可解な、下等な、退屈な」人生に、「云いようのない疲労と倦怠」を感じている「私」は、[[横須賀駅]]で汽車が発車するのをぼんやりと待っていた。そこへ発車寸前になって、醜い田舎者の娘が飛び込んでくる。「私」はこの娘が不可解で下等で退屈な世の中を象徴しているように感じ、快く思わなかったが、汽車の走っている途中でこの娘から見送りの子供たちに向かって、窓から色鮮やかな蜜柑を投げられるのを見て「私」は不可解な人生に対する疲労と倦怠を僅かに忘れることができるようになる。
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== 外部リンク ==
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*[https://bearshosetsu.blogspot.com/2018/06/blog-post_26.html 『蜜柑』:中国語訳 (繁体字)]
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* [https://hdl.handle.net/2115/13554 蜜柑のぬくもり : 芥川龍之介の「蜜柑」について] : [[北海道大学附属図書館|HUSCAP]]
* {{Cite journal|和書|url=https://hdl.handle.net/2115/13554|author=裴崢 |title=蜜柑のぬくもり : 芥川龍之介の「蜜柑」について |journal=教授学の探究 |issn=0288-3511 |publisher=北海道大学教育学部教育方法学研究室 |year=1988 |month=mar |issue=6 |pages=103-113 |naid=120000954852}}
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2022年2月7日 (月) 09:48時点における版

蜜柑
作者 芥川龍之介
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説掌編小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出新潮1919年5月号
初出時の題名私の出偶つた事
刊本情報
収録 『影燈籠』
出版元 春陽堂
出版年月日 1920年1月
装幀 野口巧造
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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蜜柑」(みかん)は、大正8年(1919年)5月に芥川龍之介によって『新潮』に発表された短編小説掌編小説)である。

発表当時は「私の出遇つた事」という名の作品だったが、後にその作品の一部が「蜜柑」と改題されたものである。

内容

横須賀駅から乗った汽車での「私」と故郷から奉公に行く娘とのひと時を、作者の体験をもとに描いている。芥川は当時横須賀の海軍機関学校の教官として勤務しており、横須賀線列車を通勤に利用していた。

あらすじ

「不可解な、下等な、退屈な」人生に、「云いようのない疲労と倦怠」を感じている「私」は、横須賀駅で汽車が発車するのをぼんやりと待っていた。そこへ発車寸前になって、醜い田舎者の娘が飛び込んでくる。「私」はこの娘が不可解で下等で退屈な世の中を象徴しているように感じ、快く思わなかったが、汽車の走っている途中でこの娘から見送りの子供たちに向かって、窓から色鮮やかな蜜柑を投げられるのを見て「私」は不可解な人生に対する疲労と倦怠を僅かに忘れることができるようになる。

外部リンク