門田修平

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門田 修平
(かどた しゅうへい)
居住 日本の旗 日本
研究分野 言語学
主な業績 音読シャドーイングの科学的研究
英語のメンタルレキシコンの研究
プロジェクト:人物伝
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門田 修平(かどた しゅうへい、1955年[1] - )は、日本の言語学者関西学院大学法学部教授、関西学院大学大学院言語コミュニケーション文化研究科教授。博士(応用言語学)。専門分野は心理言語学応用言語学第二言語習得など。特に第二言語としての英語の知覚・処理そして記憶・学習の心的メカニズムについて研究しており、英語教育言語学英語学などの分野への応用を試みている[2]

人物[編集]

  • 神戸市外国語大学英米学科卒業、同大学院修士課程(英語学専攻)修了。聖母被昇天学院女子短期大学英語科専任講師、龍谷大学経営学部専任講師、関西学院大学法学部助教授を歴任[3]
  • 学生時代に言語と人間、言語と社会などの問題に関して、言語社会学文化人類学などの観点から関心を持っていた。
  • 語法・文法研究(英語学)の訓練を受けたが、「その重箱の隅をつつくような微視的な研究態度について行けず、もっと人間臭さを求めて応用言語学(外国語教育研究)に転換[4]」。
  • その後,言語教育への応用に際しては人の言語獲得・処理一般を研究することの必要性を感じ,心理言語学および音声学の研究を行っている。
  • 心理言語学的な観点から著されたシャドーイング音読の著書が多くあり、これらの学習法効果を科学的に裏づけ、一般に紹介している。
  • 現在の主要研究テーマとして以下の三つを挙げている[5]
  1. 英語メンタルレキシコン(L2 Mental Lexicon)
  2. 英語のリーディングプロセス(L2 Reading Process)
  3. シャドーイング・音読と第二言語習得(Shadowing and Oral Reading in SLA)

主要著書および編纂書[編集]

  • 英語リーディングの認知メカニズム(くろしお出版、2001年)
  • 英語の書きことばと話しことばはいかに関係しているか:第二言語理解の認知メカニズム(くろしお出版、2002年)
  • 応用言語学事典(研究社、2003年)
  • 英語のメンタルレキシコン:語彙の獲得・処理・学習(松柏社、2003年)
  • 決定版 英語シャドーイング(コスモピア、2004年)
  • 決定版 英語エッセイライティング(コスモピア、2006年)
  • 第二言語理解の認知メカニズム(くろしお出版、2006年)
  • 日本人英語学習者の英単語親密度<文字編>(くろしお出版、2006年)
  • 英語語彙指導ハンドブック (大修館書店、2006年)
  • シャドーイングと音読の科学 (コスモピア、2007年)
  • ことばと認知のしくみ(三省堂、2007年)
  • シャドーイングと音読:英語トレーニング(コスモピア、2007年)
  • 日本人英語学習者の英単語親密度<音声編>(くろしお出版、2009年)
  • 英語リーデイング指導ハンドブック(大修館書店、2010年)
  • SLA研究入門:第二言語の処理・習得研究のすすめ方 (くろしお出版、2010年)
  • シャドーイング・音読と英語習得の科学:インプットからアウトプットへ(コスモピア、2012年)
  • 話せる!英語シャドーイング(コスモピア、2012年)
  • 英語音読指導ハンドブック(大修館書店、2012年)
  • 英単語運用力判定ソフトを使った語彙指導(大修館書店、2014年)
  • 決定版 英語エッセイライティング《増補改訂版》(コスモピア、2014年)
  • 英語上達12のポイント(コスモピア、2014年)
  • シャドーイング・音読と英語コミュニケーションの科学(コスモピア、2015年)
  • 英語スピーキング指導ハンドブック(大修館書店、2016年)
  • 決定版 英語シャドーイング《改訂新版》(コスモピア、2017年)
  • 外国語を話せるようになるしくみ:シャドーイングが言語習得を促進するメカニズム(SBクリエイティブ、2018年)
  • 英語リスニング指尋ハンドブック(大修館書店、2018年)
  • Shadowing as a Practice in Second Language Acquisition: Connecting Inputs and Outputs(Routledge、2019年)
  • 音読で外国語が話せるようになる科学:科学的に正しい音読トレーニングの理論と実践(SBクリエイティブ、2020年)
  • 英語はリーディングだ:英語の総合力を伸ばす読み方(南雲堂、2020年)
  • フォーミュラと外国語学習・教育:定型表現研究入門(くろしお出版、2020年)
  • 英語リーディングの認知科学:文字学習と多読の効果をさぐる(くろしお出版、2021年)
  • 言語学者と考えた中学英語が1番身につく本(学研、2022年)
  • 英語学習の科学(研究社、2022年)

その他、論文、雑誌記事など多数。

脚注[編集]

  1. ^ Web NDL Authorities
  2. ^ http://researchers.kwansei.ac.jp/view?l=ja&u=322
  3. ^ 『英語のメンタルレキシコン 語彙の獲得・処理・学習』著者情報
  4. ^ http://www.kwansei.ac.jp/s_law/s_law_001851.html
  5. ^ http://www.kwansei.ac.jp/g_language/g_language_000798.html

外部リンク[編集]