辻雄
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人物情報 | |
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生誕 |
1967年??月??日 日本 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東京大学大学院数理科学研究科・理学部数学科 |
学問 | |
研究分野 | 数論幾何学 |
博士課程指導教員 | 加藤和也 |
学位 | 博士(数理科学)[1] |
称号 | 東京大学教授 |
主な業績 | p進 Hodge 理論の研究 |
学会 | 日本数学会 |
主な受賞歴 | 日本数学会春季賞 |
辻 雄(つじ たけし、1967年–)は、日本の数学者。東京大学大学院数理科学研究科教授。専門は数論幾何学、特に p進ホッジ理論。
略歴
[編集]麻布高等学校卒。1992年東京大学大学院修士課程修了。1993年同博士課程修了、博士(数理科学)[1]。京都大学数理解析研究所助手を経て2000年から東京大学大学院数理科学研究科助教授。2007年同准教授、2010年同教授。業績としてp 進 Hodge 理論における基礎定理である p 進 étale cohomology と de Rham cohomology, crystalline cohomology の比較定理の証明、半安定予想の証明(半安定予想からは Hodge–Tate 予想、de Rham 予想、crystalline 予想が導かれる)、p 進 Hodge 理論の p 進 L 函数、Hasse–Weil L 函数への応用がある。1998年の国際数学者会議では招待講演者として講演した。数学者の松本眞は麻布高校の先輩であり、同僚である。
代表的な論文
[編集]- Syntomic complexes and p-adic vanishing cycles, J. Reine Angew. Math. 472 (1996)
- p-adic Hodge theory in the semi-stable reduction case, Proceedings of the International Congress of Mathematicians, Vol. II (Berlin, 1998). Doc. Math. 1998, Extra Vol. II
- p-adic étale cohomology and crystalline cohomology in the semi-stable reduction case, Invent. Math. 137 (1999)
- Poincaré duality for logarithmic crystalline cohomology, Compositio Math. 118 (1999)
- Semi-stable conjecture of Fontaine-Jannsen: a survey. Cohomologies p-adiques et applications arithmétiques II, Astérisque No. 279 (2002)
- Explicit reciprocity law and formal moduli for Lubin–Tate formal groups, J. Reine Angew. Math. 569 (2004)
受賞および講演歴
[編集]- 1998年 - 日本数学会建部賞:p進 Hodge 理論における比較定理
- 1998年 - ICM招待講演(ベルリン)[2]
- 2005年 - 日本数学会春季賞:p進 Hodge 理論の研究
- 2009年 - 第5回(平成20年度)日本学術振興会賞 「p進ホッジ理論とその応用」
- 2009年 - 第5回(平成20年度)日本学士院学術奨励賞 「p進ホッジ理論とその応用」
脚注
[編集]- ^ a b Syntomic複体とP進Vanishing cycles、東京大学、1993年。博士(数理科学)。NAID 500000109198
- ^ ICM Plenary and Invited Speakers 国際数学者連合公式サイト(英文)
参考文献
[編集]- 辻雄氏の業績, 加藤和也 数学 57巻 (2005), 401-406.