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角距離

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
点Oから見た点Aと点Bとの間の角距離

角距離(かくきょり、英語: angular distance)とは、角度大円が中心に対して張る角度)で表した2点間の距離のことである[1][2]。中心をO、対象の2点をA・Bとしたとき、角距離は∠AOBとなる[3]。本来は天文学における用語であるが、地震学などにおける用語としても使用される。

天文学における角距離

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天文学における「角距離」とは、天球上における2つの天体の間の距離のことであり、この場合は「視距離」ともいう[4]。単に「角距離」といった場合、天文学における角距離を指す場合が多い。なお、天球上の一点と極との角距離を「極距離」といい、北極距離や南極距離などがある[5][6]

地震学における角距離

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地震学における「角距離」とは、元々扁球により近似される地球真球とみなし、地心緯度(地球の中心からの緯度)および経度で表した震央距離地震震央から観測点までの距離)のことである。特に遠地地震の場合は震央距離が1,000〜1,500 km以上にも及ぶため、角距離で表した方が便利である[7]

右図において角距離 は、球面三角法余弦定理を用いて次のように表される:

脚注

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  1. ^ 角距離”. 天文学辞典. 日本天文学会 (2018年6月20日). 2023年8月17日閲覧。
  2. ^ 宇津 2001, p. 6.
  3. ^ 角距離』 - コトバンク
  4. ^ 視距離』 - コトバンク
  5. ^ 極距離』 - コトバンク
  6. ^ 北極距離』 - コトバンク
  7. ^ 震央』 - コトバンク

参考文献

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  • 宇津徳治『地震学 第3版』共立出版、2001年7月。ISBN 978-4-320-04637-5 
  • 国立天文台 編「地学部―地震―地震関係公式諸表 10. 震央距離の求め方」『理科年表 2023』丸善出版、2022年11月30日。ISBN 978-4-621-30736-6 

関連項目

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