第三の波 (トフラー)
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『第三の波』(だいさんのなみ、英語: The Third Wave)は、1980年に出版された、アメリカの未来学者であるアルビン・トフラーの著書である。
自身が1970年に発表した著書『未来の衝撃』の続編にあたり、情報革命による情報化社会の到来を予測した。
概要
[編集]トフラーは本書の中で、人類はこれまで大変革の波を二度経験してきており、第一の波は農業革命(18世紀の農業における変革でなく、人類が初めて農耕を開始した新石器革命に該当)、第二の波は産業革命と呼ばれるものであり、これから第三の波として情報革命による脱産業社会(情報化社会)が押し寄せると唱えている[1]。 第三の波の一例として、奈良県生駒市で展開された双方向映像配信実験プロジェクト・Hi-OVISを紹介している[2]。
本書の中でトフラーは、電子情報機器を装備したエレクトロニック・コテージにより在宅勤務が可能になることを予言した。また、これまでの消費者から、生産(produce)と消費(consume)が同時に行われる「プロシューマー」(prosumer)が農業革命時のように復活し、経済構造を変化させることを唱えた[3]。
参考文献
[編集]- The Third Wave. Bantam Books. (1980). ISBN 0-553-24698-4
脚注
[編集]- ^ アルビン・トフラー氏が死去 「第三の波」で情報化社会を予言(The Huffington Post, 2016年6月30日)
- ^ Hi-OVIS プロジェクトとは 一般財団法人ニューメディア開発協会、2019年7月2日閲覧
- ^ 小項目事典, ブリタニカ国際大百科事典. “第三の波とは”. コトバンク. 2022年4月2日閲覧。