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2021年3月13日 (土) 14:12時点における版
国際園芸博覧会(こくさいえんげいはくらんかい)は、オランダのハーグにある国際園芸家協会(AIPH)に認定された博覧会である。国際的なレベルで園芸生産者の利益を図り、園芸技術の向上を図るために開かれる。種別として、各国代表の参加による国際的園芸博覧会(A類)と国際性のある国内園芸博覧会(B類)がある。
分類
国際園芸博覧会(A類)
- A1認定=大規模国際園芸博覧会
- A2認定=小規模国際園芸博覧会
- 会期は1週間以上3週間以内
- 最低6カ国代表の参加
- A3認定として特定分野を対象にした小規模国際園芸博(専門展示会)もある
国際性のある国内園芸博覧会(B類)
- B1認定=長期・大規模国内園芸博覧会
- 3か月以上6か月未満の会期
- 園芸に係る全ての範囲を対象とする必要
- 国際参加あり
- B2認定=短期・専門国内展示会
- 会期は1週間以上3週間以内
- 内容は特定の分野、専門的
- 国際参加あり
歴史
1948年、ヨーロッパの園芸家たちが国際園芸家協会 (AIPH) を設立し、初めての国際博覧会を1960年、オランダのロッテルダムで開催。以後ヨーロッパ各地で定期的に開催され、アジアでは1990年に大阪で開催された「国際花と緑の博覧会」(A1) が最初で、以後、1999年に中国の昆明(昆明世界園芸博覧会、A1)、2000年に兵庫県淡路島(淡路花博)、2002年と2009年に韓国の安眠島(安眠島国際花博覧会)[1]、2004年に静岡県浜名湖畔(浜名湖花博)、2006年に中国の瀋陽(瀋陽世博会)とシンガポール(Singapore Garden Festiva)、2006年 - 2007年にタイのチエンマイ(チェンマイ国際園芸博覧会)、2010年 - 2011年に台湾(台北国際花の博覧会)、2013年に韓国の順天(順天湾国際庭園博覧会)、2019年に中国の北京(北京世界園芸博覧会、A1)で開催された。2021年に中国の揚州市、儀徴市で揚州世界園芸博覧会が予定されている。
日本
日本では1985年8月に社団法人日本造園建設業協会が「国際園芸家協会 (AIPH)」に加盟し、その後、国際園芸博覧会の招請を行っている。政府は国土交通省と農林水産省が担当する。日本では「花博」とも呼称されている。
これまでに日本で開催された国際園芸博覧会は以下のとおり。
- 1990年 国際花と緑の博覧会(花の万博)(大阪)
- 2000年 国際園芸・造園博「ジャパンフローラ2000(淡路花博)」(兵庫)
- 小規模国際博と大規模国内博(A2+B1:A2=会期3週間以内・海外参加可、B1=会期6か月以内の国内博)として開催。
- 2004年 しずおか国際園芸博覧会「パシフィックフローラ2004(浜名湖花博)」 (静岡)
- 小規模国際博と大規模国内博(A2+B1:A2=会期3週間以内・海外参加可、B1=会期6か月以内の国内博)として開催。
また、2027年には横浜の旧上瀬谷通信施設の跡地で国際園芸博覧会(A1)の開催が予定されている[2][3]。
脚注
- ^ <Korea Watch>2009安眠島国際花博覧会 - 東洋経済日報 (2009年5月1日)
- ^ 国際園芸博覧会 - 横浜市
- ^ 2027年横浜国際園芸博覧会 - 農林水産省