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1796年10月19日、[[アイルランド貴族]]である[[モナハン県]]におけるモナハンの'''ロスモア男爵'''に叙された<ref name="Gazette13944">{{London Gazette|issue=13944|page=1017|date=25 October 1796}}</ref>。この爵位にはヘンリー・アレクサンダー・ジョーンズ（{{lang|en|Henry Alexander Jones}}、1801年までに没、妻の妹アン（1827年2月1日没）の息子）、[[ワーナー・ウェステンラ (第2代ロスモア男爵)|ワーナー・ウィリアム・ウェステンラ]]、ヘンリー・ウェステンラ（2人ともに妻の妹ハリエットの息子）の順で特別残余権（{{lang|en|special remainder}}）が与えられていた<ref name="Gazette13944" /><ref name="Cracroft">{{Cite web2|language=en|website=Cracroft's Peerage|url=http://cracroftspeerage.co.uk/rossmore1796.htm|title=Rossmore, Baron (I, 1796)|date=13 February 2012|access-date=22 December 2020}}</ref>。 |
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1801年にアイルランド[[貴族代表議員]]に選出されたが<ref name="Cracroft" />、同年8月6日に[[ダブリン]]で急死、特別残余権に基づき[[ワーナー・ウェステンラ (第2代ロスモア男爵)|ワーナー・ウィリアム・ウェステンラ]]が爵位を継承した<ref name="Cokayne">{{Cite book2|editor-last=Cokayne|editor-first=George Edward|editor-link=ジョージ・エドワード・コケイン|year=1895|title=Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (N to R)|volume=6|edition=1st|location=London|publisher=George Bell & Sons|language=en|pages=431–432|url=https://archive.org/details/completepeerage06cokahrish/page/n432}}</ref>。 |
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2021年1月15日 (金) 20:59時点における版
初代ロスモア男爵ロバート・カニンガム（英語: Robert Cuninghame, 1st Baron Rossmore、1728年ごろ – 1801年8月6日）は、アイルランド王国出身の軍人、政治家、貴族。1745年ジャコバイト蜂起で志願兵として従軍した後、陸軍で昇進を続け、最終的には1793年に大将に昇進し、同年から1796年までアイルランド最高司令官を務めた[1]。政治家としては1751年から1796年までアイルランド庶民院議員を務め、1788年10月から1789年2月まではグレートブリテン庶民院議員も兼任した[2]。
生涯
軍人として
デイヴィッド・カニンガム大佐（David Cuninghame）の長男として、1728年ごろに生まれた[1]。エディンバラ大学で法律を学んだが、1745年ジャコバイト蜂起の最中の1745年9月にエディンバラ志願兵部隊（Edinburgh Volunteers）に入隊してエディンバラの守備につき、偵察に出たときに捕虜にされた[1]。翌年のカロデンの戦いでは第14歩兵連隊の一員として参戦、同年にエンサインとしてジョージ・サックヴィル卿の歩兵連隊に正式に入隊した[1]。以降サックヴィルとは生涯にわたる友人になった[1]。
1752年に第35歩兵連隊の大尉に昇進した後、1757年に中佐に、1762年に大佐に、1772年に少将に昇進した[1]。また、1767年から1775年まで第58歩兵連隊隊長を務めた後、1775年に第14歩兵連隊隊長に転じ、1787年に竜騎兵第5連隊隊長に転じた[1]。1770年にキンセール総督に任命され、1801年に死去するまで務めた[1]。1777年9月6日には中将に昇進した[3]。
政界にて
アイルランド庶民院では1751年から1760年までトゥルスク選挙区の、1761年から1768年までアーマー・バラ選挙区の、1768年から1796年までモナハン・バラ選挙区の代表として議員を務め[4]、議会で政府を支持した[1]。
1754年イギリス総選挙では第3代アーガイル公爵アーチボルド・キャンベルの後援を得てスターリング・バラ選挙区から出馬しようとしたが、選挙直前に首相ヘンリー・ペラムが死去すると立候補をとりやめた[5]。現職議員ジョージ・ホールデンが大金を選挙活動に投じたため、立候補の辞退を余儀なくされたとされ、結局ホールデンが無投票で再選した[5]。
1782年6月7日、アイルランド枢密院の枢密顧問官に任命された[1]。
フォックス＝ノース連立内閣（1783年）からアイルランド最高司令官への任命を約束されたが、政権交代により実現しなかった[1]。政権交代直後はフォックス派とノース派が政権を奪還すると信じていたが、1784年イギリス総選挙でフォックス派とノース派が大敗、カニンガムは1785年には小ピット支持に転じた[1]。
1788年9月10日にイースト・グリンステッド選挙区選出の庶民院議員である弟ジェームズが死去すると[6]、補欠選挙が行われたが、その兄であるロバート・カニンガムは当然の選択として選ばれ、無投票で当選した[1][2]。議会ではスコットランドなまりが強かったものの有能な演説家だとされた[1]。しかし、わずか2か月後に辞意を表明し、選挙区での後援者だった第3代ドーセット公爵ジョン・サックヴィルと相談したのち1789年2月に正式に辞任した[1]。
辞任後はアイルランドで軍務に戻り[1]、1793年4月25日にアイルランド最高司令官に任命され[7]、同年10月18日に大将に昇進した[8]。1796年、アイルランド最高司令官を退任した[1]。
再び軍務に就く
1796年10月19日、アイルランド貴族であるモナハン県におけるモナハンのロスモア男爵に叙された[9]。この爵位にはヘンリー・アレクサンダー・ジョーンズ（Henry Alexander Jones、1801年までに没、妻の妹アン（1827年2月1日没）の息子）、ワーナー・ウィリアム・ウェステンラ、ヘンリー・ウェステンラ（2人ともに妻の妹ハリエットの息子）の順で特別残余権（special remainder）が与えられていた[9][10]。
1801年にアイルランド貴族代表議員に選出されたが[10]、同年8月6日にダブリンで急死、特別残余権に基づきワーナー・ウィリアム・ウェステンラが爵位を継承した[11]。
家族
1754年5月29日、エリザベス・マレー（Elizabeth Murray、1732年ごろ – 1824年12月23日、ジョン・マレーの娘）と結婚したが、2人の間に子供はいなかった[10]。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q Haden-Guest, Edith Lady (1964). "CUNINGHAME, Robert (c.1728-1801), of Mount Kennedy, co. Wicklow". In Namier, Sir Lewis; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2020年12月22日閲覧。
- ^ a b Brooke, John (1964). "East Grinstead". In Namier, Sir Lewis; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2020年12月22日閲覧。
- ^ "No. 11802". The London Gazette (英語). 2 September 1777. p. 2.
- ^ "Biographies of Members of the Irish Parliament 1692-1800". Ulster Historical Foundation (英語). 2020年12月22日閲覧。
- ^ a b Haden-Guest, Edith Lady (1964). "Stirling Burghs". In Namier, Sir Lewis; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2020年12月22日閲覧。
- ^ Haden-Guest, Edith Lady (1964). "CUNINGHAME, James (c.1731-88), of St. James's Place, London". In Namier, Sir Lewis; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2020年12月22日閲覧。
- ^ "No. 13527". The London Gazette (英語). 11 May 1793. p. 390.
- ^ "No. 13582". The London Gazette (英語). 15 October 1793. p. 913.
- ^ a b "No. 13944". The London Gazette (英語). 25 October 1796. p. 1017.
- ^ a b c "Rossmore, Baron (I, 1796)". Cracroft's Peerage (英語). 13 February 2012. 2020年12月22日閲覧。
- ^ Cokayne, George Edward, ed. (1895). Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (N to R) (英語). Vol. 6 (1st ed.). London: George Bell & Sons. pp. 431–432.
外部リンク
- "ロバート・カニンガムの関連資料一覧" (英語). イギリス国立公文書館.
| アイルランド議会 | ||
|---|---|---|
| 先代 フレデリック・ゴア セント・ジョージ・コールフィールド |
庶民院議員（トゥルスク選挙区選出） 1751年 – 1760年 同職：フレデリック・ゴア |
次代 ウィリアム・コールフィールド ジョン・バッグウェル |
| 先代 エドワード・ナッチブル タヴィストック侯爵 |
庶民院議員（アーマー・バラ選挙区選出） 1761年 – 1768年 同職：ジョン・ポンソンビー閣下 1761年 バリー・マクスウェル閣下 1761年 – 1768年 |
次代 ジョージ・マカートニー フィリップ・ティスダル |
| 先代 ウィリアム・フォーテスキュー リチャード・パワー |
庶民院議員（モナハン・バラ選挙区選出） 1768年 – 1796年 同職：ウィリアム・フォーテスキュー 1768年 – 1770年 ヘンリー・ウェステンラ 1771年 – 1776年 ジェームズ・フォーテスキュー 1776年 ロバート・ドブソン 1777年 – 1783年 トマス・フォーテスキュー 1783年 セオフィラス・ジョーンズ 1783年 – 1790年 クロムウェル・プリース 1791年 – 1796年 |
次代 クロムウェル・プリース ヘンリー・ウェステンラ |
| グレートブリテン議会 | ||
| 先代 ジェームズ・カニンガム ジョージ・メドレー |
庶民院議員（イースト・グリンステッド選挙区選出） 1788年 – 1789年 同職：ジョージ・メドレー |
次代 リチャード・フォード ジョージ・メドレー |
| 軍職 | ||
| 先代 ロバート・アンストルーサー |
第58歩兵連隊隊長 1767年 – 1775年 |
次代 ジョージ・ウェスト閣下 |
| 先代 ジェームズ・ジスボーン |
キンセール総督 1770年 – 1801年 |
次代 ウィリアム・ネヴィル・ガーディナー |
| 先代 ウィリアム・ケッペル |
第14歩兵連隊隊長 1775年 – 1787年 |
次代 ジョン・ダグラス |
| 先代 サー・ジョセフ・ヨーク |
竜騎兵第5連隊隊長 1787年 – 1799年 |
連隊解散 |
| 先代 ジョージ・ウォード |
アイルランド最高司令官 1793年 – 1796年 |
次代 カーハンプトン伯爵 |
| アイルランドの爵位 | ||
| 爵位創設 | ロスモア男爵 1796年 – 1801年 |
次代 ワーナー・ウェステンラ |