「集中開催」の版間の差分

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リーグ戦ではホームアンドアウェイが一般的で、セントラル方式は一般的ではない
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== 概説 ==
== 概説 ==
試合の開催地を1ヶ所に定め、その地で予選から決勝まで全ての試合を行う。グ戦としてはごく一般的な方法で、日本では[[阪神甲子園球場]]に於ける[[選抜高等学校野球大会]]および[[全国高等学校野球選手権大会]]や[[東大阪市花園ラグビー場]]の[[全国高等学校ラグビーフットボール大会|全国高校ラグビー大会]]などがこの方式を採用している。また、[[近代オリンピック|オリンピック]]や[[サッカー]]、[[バレーボールワールドカップ]]なども、開催都市(国)が1ヵ所であるということからセントラル方式の一種と言える。
試合の開催地を1ヶ所に定め、その地で予選から決勝まで全ての試合を行う。ナメントとしてはごく一般的な方法で、日本では[[阪神甲子園球場]]に於ける[[選抜高等学校野球大会]]および[[全国高等学校野球選手権大会]]や[[東大阪市花園ラグビー場]]の[[全国高等学校ラグビーフットボール大会|全国高校ラグビー大会]]などがこの方式を採用している。また、[[近代オリンピック|オリンピック]]や[[サッカー]]、[[バレーボールワールドカップ]]なども、開催都市(国)が1ヵ所であるということからセントラル方式の一種と言える。


== 利点 ==
== 利点 ==

2020年9月20日 (日) 22:07時点における版

セントラル方式(セントラルほうしき)とは、リーグ戦・団体競技の方法の1つで、ある1か所の会場にて全試合を行う方式。

概説

試合の開催地を1ヶ所に定め、その地で予選から決勝まで全ての試合を行う。トーナメントとしてはごく一般的な方法で、日本では阪神甲子園球場に於ける選抜高等学校野球大会および全国高等学校野球選手権大会東大阪市花園ラグビー場全国高校ラグビー大会などがこの方式を採用している。また、オリンピックサッカーバレーボールワールドカップなども、開催都市(国)が1ヵ所であるということからセントラル方式の一種と言える。

利点

1ヶ所ですべての試合を行うため、設備費用や移動負担が少なく済む。また日程も短く済むため、金銭面の負担等がプロほど出せないアマチュアの大会ではこの方式が非常に多い。開催場所をホームとするチームがいなければファン声援やそれに伴う判定の影響(ホームタウンディシジョン)がホーム・アンド・アウェーに比べて少ないので不公平性が生まれないともされる。

更に伝統ある大会の開催地の地名や施設名が代名詞となったりすることもあるために(高校野球は「甲子園」の通称で全国的に親しまれているなど)、開催施設が観光名所になることもある。

欠点・問題点

開催場所によっては参加チーム間に有利不利が生まれる場合がある。特にこの点が強調されるサッカーの国際大会予選においては、ホーム・アンド・アウェー方式に比べ、公平性に劣る方法と考えられている。

ドーハの悲劇が起こったことで有名な1994年アメリカワールドカップアジア地区最終予選は、カタールにおいてこの方法により行われたが、その位置からして、西アジアの参加国(サウジアラビアイラクイラン)に有利であって、東アジアの参加国(韓国日本北朝鮮)に不利であるとの批判が当時からあった。

その結果、次の1998年ワールドカップフランス大会のアジア最終予選では東アジア勢がマレーシア開催、西アジア勢がバーレーン開催を主張し、双方とも折り合わずホーム&アウェー方式に変更されるという事例が起こっている。

日本フットサルリーグ(Fリーグ)では、参加チーム数が少ないため、日程確保の観点から、2013-14年度(この年のみ2シーズン制・年間4回総当たり)を除き、毎年3回総当たりとしており、創設当初の2007-082008-09年度は「ホーム&アウェー&セントラル」を各1回ずつこなすという体裁を取っていた。2009-10年度以後は、基本を「ホーム&アウェー+ホームorアウェー(対戦カードによりホーム2試合)」としながら、年数試合をセントラル開催節としている。なお2013-14年度は4回総当たりのため「ホーム&アウェー×2」を基本としながら、全体の13 = 12試合をセントラル節に、3回総当たりに戻した2014-15年度は6年ぶりに「完全ホーム&アウェー&セントラル1回ずつ」だった。その後2015-16年度から2016-17年度までは「ホーム&アウェー+ホームorアウェーorセントラル」としていたが、2017-18年度から、「ホーム&アウェー&セントラル(12チームが1か所で集中開催するパターン)or6チーム共同開催(6チームずつ×2会場での準セントラル開催)」というスタイルとしている。

関連項目