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2016年8月23日 (火) 10:38時点における版
龍笛(りゅうてき、竜笛)とは、雅楽で使う管楽器の一つ。吹き物。
龍笛は竹の管で作られ、表側に「歌口(うたぐち)」と7つの「指孔(ゆびあな)」を持つ横笛であり、能管、篠笛など和楽器の横笛全般の原型・先祖であるとも考えられている。 現在では入門用にプラスチックでできた物も存在する。
雅楽の楽器の中では広い2オクターブの音域(E5~D7)をもち、低い音から高い音の間を縦横無尽に駆け抜けるその音色は「舞い立ち昇る龍の鳴き声」と例えられ、それが名前の由来となっている。
音量を高めるために、管の中に鉛を入れたり、外側を樺や籐で巻いたりするなど意匠が凝らされている。
龍笛は古くから貴族や武将に好まれ、堀河天皇や源義経、源博雅(みなもとのひろまさ)などの、龍笛にまつわるエピソードはいくつも伝えられている。また、清少納言も『枕草子』の中で、「楽器の中では、笛がとても良い」と書いている。 なお、尾張浜主が龍笛を弘めたので「笛之楽祖」と称えられる[1]。
合奏では、主旋律を篳篥が担当し、龍笛はその音域の広さを活かし、主旋律に絡み合うように演奏する。 また通常、楽曲の最初の部分は龍笛のソロ演奏となっている。このソロ演奏は、その楽曲の龍笛パートのリーダー(音頭(おんど)、または主管とも呼ぶ)が担当する。
龍笛はシルクロードを伝わって、ヨーロッパでフルートになったといわれている。[要出典]
音楽
参考文献
- 雅楽入門事典(柏書房)
脚注
- ^ 『神社有職故実』102頁昭和26年7月15日神社本庁発行