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'''IC 1101'''は、[[Abell 2029]][[銀河団]]の中央部にあるS0型[[楕円銀河]]である。
'''IC 1101'''は、[[Abell 2029]][[銀河団]]の中央部にあるS0型[[楕円銀河]]である。


IC 1101は、既知で最も大きな[[銀河]]である。直径は600万[[光年]]と、[[銀河系]]の60倍大きい。およそ100兆個の[[恒星]]で構成されており、これは銀河系の300倍以上の数であると考えられている。質量は銀河系の約100倍である。もし銀河系の位置にIC 1101を置いた場合、[[大マゼラン雲]]のような銀河系の[[伴銀河]]はおろか、[[アンドロメダ銀河]]まで飲み込まれてしまう。
IC 1101は、既知で最も大きな[[銀河]]である。直径は600万[[光年]]と、[[銀河系]]の60倍大きい。およそ100兆個の[[恒星]]で構成されており、これは銀河系の300倍以上の数であると考えられている。質量は銀河系の約100倍である。もし銀河系の位置にIC 1101を置いた場合、[[大マゼラン雲]]のような銀河系の[[伴銀河]]はおろか、[[アンドロメダ銀河]]まで飲み込まれてしまう。


IC 1101のような巨大な楕円銀河は、小さな銀河同士の衝突によって誕生すると考えられている。
IC 1101のような巨大な楕円銀河は、小さな銀河同士の衝突によって誕生すると考えられている。

2014年3月16日 (日) 17:13時点における版

IC 1101
Abell 2029の中央にある銀河がIC 1101。 左側は可視光、右側はX線による画像。
Abell 2029の中央にある銀河がIC 1101。
左側は可視光、右側はX線による画像。
星座 へび座
見かけの等級 (mv) 14.73
視直径 1.2 × 1.6
分類 S0型楕円銀河
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  15h 10m 56.104s
赤緯 (Dec, δ) +05° 44′ 41.69″
赤方偏移 0.077710 ± 0.000340
視線速度 (Rv) 22394 ± 104 km/s
距離 10億2100万 ± 500万光年
(3億1300万 ± 150万pc)
絶対等級 (MV) -22.75
物理的性質
直径 600万光年
質量 6 × 1012M
色指数 (B-V) 0.37
色指数 (V-J) 3.56 ± 0.029
色指数 (V-H) 4.30 ± 0.029
色指数 (J-H) 0.74 ± 0.058
色指数 (H-K) 0.318 ± 0.082
他のカタログでの名称
BWE 1508+0555、
4C 06.53、
GRA B1508+05、
RX J1510.9+0544、
UGC 9752、
UZC J151056.1+054441
Template (ノート 解説) ■Project

IC 1101は、Abell 2029銀河団の中央部にあるS0型楕円銀河である。

IC 1101は、既知で最も大きな銀河である。直径は600万光年と、銀河系の60倍大きい。およそ100兆個の恒星で構成されており、これは銀河系の300倍以上の数であると考えられている。質量は銀河系の約100倍である。もし銀河系の位置にIC 1101を置いた場合、大マゼラン雲のような銀河系の伴銀河はおろか、アンドロメダ銀河まで飲み込まれてしまう。

IC 1101のような巨大な楕円銀河は、小さな銀河同士の衝突によって誕生すると考えられている。

関連項目

出典

座標: 星図 15h 10m 56.104s, +05° 44′ 41.69″