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[[File:Saturnus fig274.png|thumb|150px|ハルパーを持ったクロノス]]
'''ハルパー''' ([[ギリシャ語]]:ἅρπη,)は、[[刀剣]]の一種。[[紀元前7世紀]]~[[紀元前3世紀]]頃に[[古代ギリシア]]で使用されていた。ハルペー、ケペシュなどとも呼称される。
'''ハルパー''' ([[ギリシャ語]]:ἅρπη,)は、[[刀剣]]の一種。[[紀元前7世紀]]~[[紀元前3世紀]]頃に[[古代ギリシア]]で使用されていた。ハルペー、ケペシュなどとも呼称される。



2013年9月16日 (月) 10:00時点における版

ハルパーを持ったクロノス

ハルパー (ギリシャ語:ἅρπη,)は、刀剣の一種。紀元前7世紀紀元前3世紀頃に古代ギリシアで使用されていた。ハルペー、ケペシュなどとも呼称される。

刀身が鎌のように大きく湾曲した形状をしている。主な使用法は、内側に湾曲した刃を引っ掛けて、力任せに切り落とす。全体は一体となっており、握り易いように山なりの丸みをおびている。

古代ローマではトラキア剣闘士が所有する曲刀がこのハルパーだったと言われている。

神話

ギリシア神話においてヘルメスの武器として度々登場する。

鍛冶神ヘパイストスが鍛造したアダマントのハルパーは、天空神ウラヌスの去勢、巨人アルゴスの暗殺、英雄ペルセウスメドゥーサ討伐などに使用された。

このハルペーは、たとえ相手が不死の神や怪物であっても効力を発揮したといわれている。