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2013年6月19日 (水) 04:43時点における版
よしず(簀垂れ、簾)とは糸で竹やよしを編み連ねたものである。
概要
窓の外や軒先に垂らす。日よけ、目隠し、虫よけなどの目的で使われる。夏の風物詩でもある。『万葉集』に秋の風で簾が動く様を詠った歌があり[1]、簾の歴史は少なくとも奈良時代まで遡る。
横方向に垂らすような形で用いる「掛け簾」のほか、縦方向に立て掛ける形で用いる「立て簾(たてす)」と呼ばれる種類もあり、特にヨシを素材として編まれた「葦簀(葭簀、よしず)」は夏季を中心に軒先などに立て掛けて使用されるものである。
近年カーテンやブラインド、スクリーン等が普及する中、使い勝手の良さや見た目の良さにより現在でも根強い人気を持ち、「洋風たてす」と呼ばれるものも販売されている。近代建築においてエクステリア・インテリアの装飾品として使われることもある。
御簾
御簾(みす)とは、特に緑色の布の縁取りなどをした簾のこと。「御簾」は「ぎょれん」とも読む。大名や公家などが部屋の中や外を分けるのに使われていた。その歴史は長く、小倉百人一首の人物描写にも「みす」が描かれている。清少納言の「高炉峰の雪は簾を掲げて見る」の逸話における簾(すだれ)は、御簾のこと。
生産
日本では1970年代頃までは日本国内産の比率が高かったが、河川改修などで材料となるヨシの生育地が減少したことから中華人民共和国産の比率が高まった。
茶室の代表的な関東すだれは代萩、幅広い琵琶湖すだれは地よしが多く使用される。