「ヴィサルガ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m ボット: 言語間リンク 13 件をウィキデータ上の d:Q1466217 に転記
Shii (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
4行目: 4行目:


[[ヴェーダ語]]文章におけるヴィサルガの正しい発音は派([[シャーカー]])によって異なる。中には{{IAST|aḥ}}を[ɐh{{Unicode|ᵄ}}]、{{IAST|iḥ}}を[ih{{Unicode|ⁱ}}]といったように前の母音が摩擦音の後にわずかに響くものもある。
[[ヴェーダ語]]文章におけるヴィサルガの正しい発音は派([[シャーカー]])によって異なる。中には{{IAST|aḥ}}を[ɐh{{Unicode|ᵄ}}]、{{IAST|iḥ}}を[ih{{Unicode|ⁱ}}]といったように前の母音が摩擦音の後にわずかに響くものもある。

[[File:Motoori Norinaga Visarga.png|本居のヴィサルガ]]


[[本居宣長]]は「漢字三音考」で特別な片仮名で指した。 [http://www.katch.ne.jp/~leque/text/samomkau/samomkau.html#gaikoku-no-om]
[[本居宣長]]は「漢字三音考」で特別な片仮名で指した。 [http://www.katch.ne.jp/~leque/text/samomkau/samomkau.html#gaikoku-no-om]

2013年5月16日 (木) 22:28時点における版

ヴィサルガविसर्ग visarga, ウィサルガ)はサンスクリットで「前に送る、開放」を意味する語で、サンスクリット音韻学シクサー)ではヴィサルガ(初期の音韻学ではヴィサルジャニーヤ visarjanīyaとも)は音節末の[h](デーヴァナーガリー:ः、IAST:京都・ハーバード方式:H)の音である。

ヴィサルガは音節末の/r/および/s/の異音である。/-s/は単数主格、二人称単数その他、よく現れる語末であるため、ヴィサルガはサンスクリット文章の中によく現れる。サンスクリット音声の伝統的規則ではヴィサルガはアヌスヴァーラと共に母音破裂音の間に現れる。

ヴェーダ語文章におけるヴィサルガの正しい発音は派(シャーカー)によって異なる。中にはaḥを[ɐh]、iḥを[ih]といったように前の母音が摩擦音の後にわずかに響くものもある。

本居のヴィサルガ

本居宣長は「漢字三音考」で特別な片仮名で指した。 [1]