「鍋焼きうどん」の版間の差分
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2012年6月6日 (水) 08:09時点における版
鍋焼きうどん(なべやきうどん)は、うどんを用いた料理の一種。鍋焼きとも。
「焼き」の名を持つが、いわゆる焼きうどんとは全く異なり、実態は鍋料理の範疇に入る。一人用の小型の土鍋や鉄鍋に醤油味のだし汁とうどんを入れ、その上にシイタケ、かまぼこ、ニンジンやネギなどの野菜類、エビの天ぷら、生卵、麩などの具を乗せて煮たもの。グツグツと沸騰したまま供し、鍋から直接食べる。具材は多様で卵を伊達巻に代えたり、つみれや蒲鉾を入れる店もある。
使い捨て可能なアルミ箔製の鍋に、麺とだし汁、具材をひとまとめにパックした商品も作られている。近年ではIH調理器に対応した商品も登場している。
蕎麦屋やうどん屋でも定番のメニューであるが、調理に時間や手間がかかるため、立ち食い形式の店ではほとんど見られない。また大部分の店は冬期間のみの提供である。
スキー場のレストランでも人気が高いメニューであるが、効率などの観点から基本的には冷凍食品を用いる。
松山の鍋焼きうどん
愛媛県松山市内には鍋焼きうどんを出す食堂が多い。市内中心街には、戦後すぐから営業している老舗店が2店あるほか、市内各地に鍋焼きうどんを出す店がある。その特徴として、アルミ鍋(市販の商品で使用される使い捨てタイプのものではなく、調理用の小型鍋)、やわらか麺、甘めのだし汁が共通項として挙げられる。2006年秋の地元誌の調べによると、120軒余りのうどん店でメニューに載っている。また、夏季を含めた通年で提供する店が多いのも特徴である。