「内外転」の版間の差分

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{{音韻学}}
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'''内外転'''(ないがいてん)すなわち'''内転'''(ないてん)と'''外転'''(がいてん)とは[[中国音韻学]]の用語であり、[[漢字]]の[[中古音]]をぶんるいした[[等韻図]]などにおいて[[韻腹]](主母音)を内外2種に分けて分類したものをいう。現代的な音素記号では外転系が{{Ipa|a}}、内転系が{{Ipa|ə}}と表され、現代中国語の[[韻母]]の分類にも使われている。転とはもともと[[悉曇学]]の用語であり、[[サンスクリット]]音韻学の影響を受けている。
'''内外転'''(ないがいてん)すなわち'''内転'''(ないてん)と'''外転'''(がいてん)とは[[中国音韻学]]の用語であり、[[漢字]]の[[中古音]]を分類した[[等韻図]]などにおいて[[韻腹]](主母音)を内外2種に分けて分類したものをいう。現代的な音素記号では外転系が{{Ipa|a}}、内転系が{{Ipa|ə}}と表され、現代中国語の[[韻母]]の分類にも使われている。転とはもともと[[悉曇学]]の用語であり、[[サンスクリット]]音韻学の影響を受けている。


[[音読み|日本漢字音]]においては「ア」「エ」がだいたい外転、「イ」「オ」「ウ」がだいたい内転である。
[[音読み|日本漢字音]]においては「ア」「エ」がだいたい外転、「イ」「オ」「ウ」がだいたい内転である。

2011年8月19日 (金) 02:16時点における版

内外転(ないがいてん)すなわち内転(ないてん)と外転(がいてん)とは中国音韻学の用語であり、漢字中古音を分類した等韻図などにおいて韻腹(主母音)を内外2種に分けて分類したものをいう。現代的な音素記号では外転系が/a/、内転系が/ə/と表され、現代中国語の韻母の分類にも使われている。転とはもともと悉曇学の用語であり、サンスクリット音韻学の影響を受けている。

日本漢字音においては「ア」「エ」がだいたい外転、「イ」「オ」「ウ」がだいたい内転である。 日本では、核心的には、賴惟勤著作集Ⅰ『中國音韻論集』のⅢ中古漢語の第三・第四番目の論文として「內轉・外轉について」・「中古中國語の內・外について」の二篇の論文があるが、その理解のカナメは實は未收の類名な論文「中古の内・外」である。誤植を訂正した打鍵は、今のところ、http://benzo0120.es.land.to/DOWNL/19320643.LZH のQYT/TEXTS/TKNAYGAY.HTM に試みられている。