「異名同音」の版間の差分
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[[平均律]](やそれに類似した音律)にあって初めて出現する概念(純正律では異名異音となる)であるが、[[バロック音楽|バロック]]時代以降、完全平均律こそ普及はしていなかったが、[[音程]]の異名同音的な取り扱いをすることによって音楽の可能性が飛躍的に広がった。特に、[[ロマン派音楽|ロマン派]]時代以降は完全平均律の普及によって完全に異名同音となったことから普通に使われるようになった。 |
[[平均律]](やそれに類似した音律)にあって初めて出現する概念(純正律では異名異音となる)であるが、[[バロック音楽|バロック]]時代以降、完全平均律こそ普及はしていなかったが、[[音程]]の異名同音的な取り扱いをすることによって音楽の可能性が飛躍的に広がった。特に、[[ロマン派音楽|ロマン派]]時代以降は完全平均律の普及によって完全に異名同音となったことから普通に使われるようになった。 |
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次の12の組合せである。□は[[ピアノ]]の白鍵、■は同じく黒鍵の音である。 |
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2011年2月4日 (金) 06:00時点における版
異名同音(いめいどうおん)とは、西洋音楽において、音名が異なっても実質演奏される音が同じ音となる複数(一組だけ2つ、他は3つ)の音のことをいう。エンハーモニック(英: enharmonic、仏: enharmonique)とも。 平均律(やそれに類似した音律)にあって初めて出現する概念(純正律では異名異音となる)であるが、バロック時代以降、完全平均律こそ普及はしていなかったが、音程の異名同音的な取り扱いをすることによって音楽の可能性が飛躍的に広がった。特に、ロマン派時代以降は完全平均律の普及によって完全に異名同音となったことから普通に使われるようになった。
次の12の組合せである。□はピアノの白鍵、■は同じく黒鍵の音である。
鍵盤 | 英語音名 | 日本語音名 | 備考 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
B♯ | C | D | 嬰ロ | ハ | 重変ニ | ||
B | C♯ | D♭ | 重嬰ロ | 嬰ハ | 変ニ | ||
C | D | E | 重嬰ハ | ニ | 重変ホ | ||
D♯ | E♭ | F | 嬰ニ | 変ホ | 重変ヘ | ||
D | E | F♭ | 重嬰ニ | ホ | 変ヘ | ||
E♯ | F | G | 嬰ホ | ヘ | 重変ト | ||
E | F♯ | G♭ | 重嬰ホ | 嬰ヘ | 変ト | ||
F | G | A | 重嬰ヘ | ト | 重変イ | ||
G♯ | A♭ | 嬰ト | 変イ | 唯一の2つだけの組み合わせ | |||
G | A | B | 重嬰ト | イ | 重変ロ | ||
A♯ | B♭ | C | 嬰イ | 変ロ | 重変ハ | ||
A | B | C♭ | 重嬰イ | ロ | 変ハ |
調としての異名同音(異名同音調)は、調号の制約の関係でシャープやフラットが5個以上の調となる次の6組に限られる。
短調 | 長調 | ♯ | ♭ | 長調 | 短調 |
---|---|---|---|---|---|
嬰ト短調 | ロ長調 | 5 | 7 | 変ハ長調 | 変イ短調 |
嬰ニ短調 | 嬰ヘ長調 | 6 | 6 | 変ト長調 | 変ホ短調 |
嬰イ短調 | 嬰ハ長調 | 7 | 5 | 変ニ長調 | 変ロ短調 |