「オリンピア (ギリシャ)」の版間の差分
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2010年6月12日 (土) 17:47時点における版
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古代競技場跡 | |||
英名 | Archaeological Site of Olympia | ||
仏名 | Site archéologique de Olympie | ||
登録区分 | 文化遺産 | ||
登録基準 | (i) (ii) (iii) (iv) (vi) | ||
登録年 | 1989年 | ||
公式サイト | 世界遺産センター(英語) | ||
地図 | |||
使用方法・表示 |
オリンピア(ギリシア語 Ολυμπία,またはオリュンピア)は、ギリシアのペロポネソス半島西部に位置する古代ギリシアの都市。古代オリンピックが行われた場所であり、現在も数多くの遺跡が存在する。1989年世界遺産に登録された。
古代オリンピア
古代オリンピックの始まりは紀元前8世紀にまでさかのぼる。伝染病の蔓延に困ったエリス王イフィトスが争いをやめ競技会を復活せよと言うアポロンの啓示を受けた事に由来すると伝えられている。394年にローマ帝国皇帝により廃止された。「競技会を復活」と言う啓示のくだりは過去にも競技が存在したそれを示唆するものと考えられ、実際の競技の開始はもっと早かったのではと見られている。
フィロンによる世界の七不思議の一つであるゼウス像が存在したことでも知られる。1950年代に作者のペイディアスの工房とされる遺跡がゼウス神殿付近で発見され、ゼウス像が実際に存在した可能性が強まっている。
オリンピア周辺の遺跡の発掘は1829年にフランス人考古学者により初められた。19世紀にはドイツの発掘隊も加わり、プラクシテレスによるヘルメス像などが発見された。20世紀半ばには競技場跡が発掘されている。
近代オリンピックにおける聖火はオリンピアのヘラ神殿において凹面鏡を用いて太陽から採火されている。2004年のアテネオリンピックでは男女砲丸投の競技がこの競技場跡で行われた。
現在のオリンピア
現在のオリンピアは、ギリシャ共和国の人口1,500人あまりの小さな町である。町には学校と広場が設けられている。20世紀にはいり観光が町の重要な産業となった。鉄道駅は町の西の端に設けられ、オリンピアーピルゴス線の終着駅である。
また、現代ギリシャ語では「オリンビア」と発音する。
世界遺産
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
- (i) 人類の創造的天才の傑作を表現するもの。
- (ii) ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、町並み計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (iii) 現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠となるもの。
- (iv) 人類の歴史上重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積、または景観の顕著な例。
- (vi) 顕著な普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または、明白に関連するもの。