「ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団」の版間の差分

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現在の首席指揮者は[[クリスティアン・ティーレマン]]が務めている。彼の就任記念コンサート([[2004年]]11月)で演奏された[[アントン・ブルックナー]]の[[交響曲第5番 (ブルックナー)|交響曲第5番]]は、現在[[ドイツ・グラモフォン]]の[[コンパクトディスク|CD]]で聴くことができる。次世代を担うドイツ人指揮者と目されている彼がミュンヘン・フィル首席指揮者に就任した際には、ドイツ語圏内クラシック音楽界は大きな期待をかけていたが、2011年にミュンヘンを去ることがすでに決まり、2012年より、チューリヒ歌劇場に転出するファビオ・ルイージの後任として、[[シュターツカペレ・ドレスデン]]の首席指揮者に就任する予定である。
現在の首席指揮者は[[クリスティアン・ティーレマン]]が務めている。彼の就任記念コンサート([[2004年]]11月)で演奏された[[アントン・ブルックナー]]の[[交響曲第5番 (ブルックナー)|交響曲第5番]]は、現在[[ドイツ・グラモフォン]]の[[コンパクトディスク|CD]]で聴くことができる。次世代を担うドイツ人指揮者と目されている彼がミュンヘン・フィル首席指揮者に就任した際には、ドイツ語圏内クラシック音楽界は大きな期待をかけていたが、2011年にミュンヘンを去ることがすでに決まり、2012年より、チューリヒ歌劇場に転出するファビオ・ルイージの後任として、[[シュターツカペレ・ドレスデン]]の首席指揮者に就任する予定である。


尚、このオーケストラは、[[マリス・ヤンソンス]]率いるバイエルン放送交響楽団とハイレベルな競合関係にあり、ミュンヘン市民の大きな誇りとなっており、初演曲や歴代首席指揮者の得意曲、さらには地元が生んだ作曲家という点ゆえ、マーラーやブルックナー、[[リヒャルト・ワーグナー]]、そして[[リヒャルト・シュトラウス]]を得意としている。中でもブルックナーは[[十八番]]と言ってよく、歴代首席指揮者それぞれが歴史に残演奏をレコード・CDなど残している。なかでも[[ハンス・クナッパーツブッシュ]]の指揮による[[交響曲第8番 (ブルックナー)|交響曲第8番]]は高い評価を得ている。
尚、このオーケストラは、[[マリス・ヤンソンス]]率いるバイエルン放送交響楽団とハイレベルな競合関係にあり、ミュンヘン市民の大きな誇りとなっており、初演曲や歴代首席指揮者の得意曲、さらには地元が生んだ作曲家という点ゆえ、マーラーやブルックナー、[[リヒャルト・ワーグナー]]、そして[[リヒャルト・シュトラウス]]を得意としている。中でもブルックナーは[[ハンス・クナッパーツブッシュ]]をはじめ歴代首席指揮者それぞれが、高い評価を得ているレコード・CDなど残している。


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2010年5月14日 (金) 11:36時点における版

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団Münchner Philharmoniker)はドイツミュンヘンを本拠として活動しているオーケストラである。略称はMPhil。 本拠地はミュンヘン市内の複合文化施設内にあるフィルハーモニー・ガスタイク。1893年に創立されたカイム管弦楽団がその前身であり、1928年にミュンヘン市のオーケストラとなったことに伴い現在の名称に変更された。

戦前は、ブルックナーの弟子で、その交響曲の「改訂版」に名を残すフェルディナント・レーヴェや、その交響曲の「原典版」の演奏の普及に努めたジークムント・フォン・ハウゼッガーオズヴァルト・カバスタらが首席指揮者を務めた。また1906年には、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーがこの楽団を指揮して楽壇デビューを果たした。 グスタフ・マーラーとも深い縁があり、マーラー自身の指揮で1901年交響曲第4番を、また1910年には交響曲第8番を初演している。1911年にはブルーノ・ワルターの指揮のもとで、大地の歌の初演も行った。

戦後、1967年にはルドルフ・ケンペが首席指揮者に就任。堅実な指揮ぶりと長身で紳士的な振る舞いを見せ続けた彼の人気もあいまって、最初の全盛期と呼べる時期をこの時迎えた。彼が1976年に死去した後、1979年セルジュ・チェリビダッケが首席指揮者となり、楽団の名声をさらに高めた。ただ、録音嫌いのチェリビダッケの方針のため、当時はほとんどレコードを世に出さず、オイゲン・ヨッフムラファエル・クーベリックのもと多くの名演奏を録音してきたミュンヘンのもう一方の雄・バイエルン放送交響楽団とは対照的に、メディア受けとは一線を画した活動を貫き続けた。2001年にはジェームズ・レヴァインが首席指揮者に迎えられたが、わずか3年でその職を退いた。

現在の首席指揮者はクリスティアン・ティーレマンが務めている。彼の就任記念コンサート(2004年11月)で演奏されたアントン・ブルックナー交響曲第5番は、現在ドイツ・グラモフォンCDで聴くことができる。次世代を担うドイツ人指揮者と目されている彼がミュンヘン・フィル首席指揮者に就任した際には、ドイツ語圏内クラシック音楽界は大きな期待をかけていたが、2011年にミュンヘンを去ることがすでに決まり、2012年より、チューリヒ歌劇場に転出するファビオ・ルイージの後任として、シュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者に就任する予定である。

尚、このオーケストラは、マリス・ヤンソンス率いるバイエルン放送交響楽団とハイレベルな競合関係にあり、ミュンヘン市民の大きな誇りとなっており、初演曲や歴代首席指揮者の得意曲、さらには地元が生んだ作曲家という点ゆえ、マーラーやブルックナー、リヒャルト・ワーグナー、そしてリヒャルト・シュトラウスを得意としている。中でもブルックナーは、ハンス・クナッパーツブッシュをはじめ歴代首席指揮者それぞれが、高い評価を得ているレコード・CDなどを残している。

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