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'''Digital Performer'''(デジタルパフォーマー)はアメリカのMark of the Unicorn(MOTU、マークオブザユニコーン)社製の[[MIDI]][[ミュージックシーケンサー|シーケンサー]]、[[デジタルオーディオワークステーション]](DAW)・[[ソフトウェア]]。DP、デジパフォなどと呼ばれる。
'''Digital Performer'''(デジタルパフォーマー)はアメリカのMark of the Unicorn(MOTU、マークオブザユニコーン)社製の[[MIDI]][[ミュージックシーケンサー|シーケンサー]]、[[デジタルオーディオワークステーション]](DAW)・[[ソフトウェア]]。DP、デジパフォなどと呼ばれる。


[[1985年]]に発売されたMIDIシーケンサー・ソフトの'''Performer'''(パフォーマー)を祖とし、これにオーディオ録音・編集・ミックス機能を備えたDAWソフトのDigital Performerが[[1992年]]に発売された。現在ではDigital Performerに一本化されている。メインとなる操作部(ロケーター)、シーケンサー部のデザインとキーボード操作法はPerformerの初期バージョンから大きな変更はない。また他社製品に比べ MIDI Edit機能 には定評がある。
[[1985年]]に発売されたMIDIシーケンサー・ソフトの'''Performer'''(パフォーマー)を祖とし、これにオーディオ録音・編集・ミックス機能を備えたDAWソフトのDigital Performerが[[1992年]]に発売された。現在ではDigital Performerに一本化されている。メインとなる操作部(ロケーター)、シーケンサー部のデザインとキーボード操作法は初期の頃と比べて大きな変更はなく一貫性が保たれて。また他社製品に比べて、柔軟な MIDI Edit機能 には定評がある。


MOTU社はオーディオインターフェース、MIDIインターフェースなどの外部[[ハードウェア]]も製造しており、同一メーカーのシステムによる安定した動作環境構築が可能なことをアピールしてい。ほとんどのハードウェアDigital Performer以外のソフトや[[Microsoft Windows|Windows]]用ソフトにも対応している
MOTU社はオーディオインターフェース、MIDIインターフェースなどの外部[[ハードウェア]]も製造しており評判も高い。MacOS 9の時代にはソフトウェア、ハードウェアが同一メーカーから提供され事から、安定したシステム動作環境構築でき事でも評判高かった
ほとんどのハードウェアはDigital Performer以外のソフトウェアにも対応している。また[[Microsoft Windows|Windows]]環境にも対応している。


==機能概要==
==機能概要==

2009年5月27日 (水) 12:56時点における版

Digital Performer
開発元 Mark of the Unicorn
最新版
対応OS Mac OS X
プラットフォーム インテルまたはPPCを搭載したMacintosh
種別 デジタル音楽作成
公式サイト MOTU Digital Performer
テンプレートを表示

Digital Performer(デジタルパフォーマー)はアメリカのMark of the Unicorn(MOTU、マークオブザユニコーン)社製のMIDIシーケンサーデジタルオーディオワークステーション(DAW)・ソフトウェア。DP、デジパフォなどと呼ばれる。

1985年に発売されたMIDIシーケンサー・ソフトのPerformer(パフォーマー)を祖とし、これにオーディオ録音・編集・ミックス機能を備えたDAWソフトのDigital Performerが1992年に発売された。現在ではDigital Performerに一本化されている。メインとなる操作部(ロケーター)、シーケンサー部のデザインとキーボード操作法は初期の頃と比べて大きな変更はなく一貫性が保たれている。また他社製品に比べて、柔軟な MIDI Edit機能 には定評がある。

MOTU社はオーディオインターフェース、MIDIインターフェースなどの外部ハードウェアも製造しており評判も高い。MacOS 9の時代には、ソフトウェア、ハードウェアが同一メーカーから提供される事から、安定したシステム動作環境が構築できる事でも評判は高かった。 ほとんどのハードウェアはDigital Performer以外のソフトウェアにも対応している。またWindows環境にも対応している。

機能概要

  • MIDIデータの記録・再生・編集。MIDIデータに基づく楽譜の作成・編集。分解能は内部処理では2兆分の1拍。最高1万分の1拍の表示が可能。
  • オーディオの録音・再生・編集。量子化ビット数 / サンプリング周波数は、外部に接続するオーディオインターフェースにより最高で24bit / 192kHzに対応。
  • 1ch、2ch、4ch、LCRS、5.1ch、6.1ch、7.1ch、10.2chのオーディオのミキシングに対応。
  • QuickTimeビデオとの同期再生。
  • SMF形式のMIDIファイルの読み込み・書き出し。
  • SDIIAIFFWAVMP3形式などのオーディオファイルの読み込み・書き出し。
  • OMFAAF形式のマルチトラック・オーディオ設定ファイルの読み込み・書き出し。
  • 36種類のオーディオ用エフェクタープラグインが付属。
  • 6種類のソフトウェア・シンセサイザー・プラグインが付属(バージョン5.0以降)。
  • オーディオ、ソフトシンセのプラグインの対応方式はMAS、AU。

歴史

  • 1980年 Mark Of The Unicorn設立。
  • 1984年 アップルMacintosh用の音楽ソフトとしてProfessional Composerを発売。
  • 1985年 Mac用MIDIシーケンサーソフトのPerformerを発売。後に競合シーケンサーソフトのVisionCubaseLogic Proが登場し、Mac用音楽制作市場の成長とともに、各社ともバージョンアップとProToolsがリードするDAWソフトの開発にしのぎを削る。
  • 1992年 Digital Performerを発売。Performerをベースにオーディオ録音・編集・ミックス機能を備えたDAWソフト。
  • 1994年 Performer 5を発売。グラフィックがカラー化されたほか、大幅な機能追加が行なわれた。
  • 1997年 Digital Performer 2を発売。このころから機能の追加と動作の改善が顕著になり、PerformerユーザーのDigital Performerへの乗り換えが進み始める。
  • 1997年 Performer 6を発売。8トラックのオーディオ録音・編集・ミックス機能を追加した。Performerは6.xが最終バージョン。
  • 2001年 Digital Performer 3を発売。PPC専用となる。
  • 2003年 Digital Performer 4を発売。Mac OS X専用となる。
  • 2006年 Digital Performer 5を発売。バージョン5.1よりインテル / PPC両対応となる。
  • 2008年 Digital Performer 6を発売。

外部リンク