「たのしい川べ」の版間の差分
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== 主に登場する4匹の動物 == |
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[[File:Wind in the willows.jpg|thumb|The Wind in The Willows]] |
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* モール(Mole):おっとりとした家で過ごすことが好きなモグラで、最初に登場する。川岸のせわしい生活に威圧されるものの、その生活にも次第になれてくる。 |
* モール(Mole):おっとりとした家で過ごすことが好きなモグラで、最初に登場する。川岸のせわしい生活に威圧されるものの、その生活にも次第になれてくる。 |
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* ラッティー(Ratty):のんびりしたつきあいの良いミズハタネズミ。川が好きでモールをかばうようになる。 |
* ラッティー(Ratty):のんびりしたつきあいの良いミズハタネズミ。川が好きでモールをかばうようになる。 |
2009年4月26日 (日) 17:30時点における版
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『たのしい川べ』(原題:The Wind in the Willows)は、1908年にイギリスの作家ケネス・グレアムが著した児童文学である。日本語訳では1963年、石井桃子により翻訳された『たのしい川べ―ヒキガエルの冒険―』が著名。
概要
物語は個性の強い4匹の動物(モグラ、ミズハタネズミ、ヒキガエル、アナグマ)が登場し、緩急の付けられたミステリー、冒険、道徳、友情の入り交じったエピソードが続く。グレアムは当時銀行勤務を嫌い退職して、郊外に移転した頃に息子のために著作したものであり、「ただボートに乗ってぶらぶらする(messing about in boats)」という物語にも出てくる一節の通り、テムズ川近くで過ごしていた。
この物語は児童文学として書かれたものの、当初の読者層は主に大人を対象としたビクトリア文学に類するものとされた。
物語はイギリス階級社会の風刺とされ、登場する4匹の動物は当時の階級を代表する性格を擁していた。川に住むものは上流階級であり、森に住む者は下流階級であると考えられている。そして、登場する動物の生態に倣い、ヒキガエルのトードは上流階級、ミズハタネズミとアナグマは中流階級(ミズハタネズミは少し上流に近い)、そしてモグラは下流階級というように見なされる。
主に登場する4匹の動物
- モール(Mole):おっとりとした家で過ごすことが好きなモグラで、最初に登場する。川岸のせわしい生活に威圧されるものの、その生活にも次第になれてくる。
- ラッティー(Ratty):のんびりしたつきあいの良いミズハタネズミ。川が好きでモールをかばうようになる。
- トード(Mr. Toad):個性の強いわがままでうぬぼれ屋のヒキガエル。
- バジャー(Badger):社会を単に憎む粗野だが親切で孤独なアナグマ。常識をもった賢者、よいリーダーおよび紳士として振る舞うことが多い。