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* [[マイルス・デイヴィス]] (1926-1991)
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* [[マックス・ローチ]] (1924-)
* [[マックス・ローチ]] (1924-2007)
* [[ジョン・ルイス]] (1920-2001)
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* [[クリフォード・ブラウン]] (1930-1956)
* [[クリフォード・ブラウン]] (1930-1956)

2007年12月18日 (火) 15:23時点における版

ビバップ (Bebop) とは、1940年代初期に成立したとされる、ジャズの一形態。継承するか、反発から生じたかの違いはあっても、モダン・ジャズの起源はこの音楽にあるというのが、最も一般的な見解。仮名表記によって、ビー・バップ、ビ・バップなどとも記される。単に、「バップ」(bop) だけでも、ジャズファンや演奏家には通じる。

マンネリ化したスウィング・ジャズに飽きた、あるいは、本来の即興演奏が好きなジャズメン(ジャズの演奏家)たちが、ライヴハウスや演奏主体の飲食店の閉店後に、ジャム・セッションをしていて、そこから発展し生まれたとされる。

最初に決まったテーマ部分を演奏した後、コード進行に沿った形でありながらも、自由な即興演奏(アドリブ)を順番に行う形式が主となる。基本的には、コード構成音や音階に忠実にアドリブ演奏しながらも、テーマのメロディーの原型をとどめないくらいデフォルメされた演奏となっていった。そのため、劇的で上下に音がとび、鋭い演奏が多い反面、長いアドリブのために、アドリブ自体が主体になってしまい、原曲からかけ離れたり、複雑化し、ライブごとにできが大きく異なるといった現象も起こった。 また、楽しむための音楽、ダンスのための音楽から、当事者にとっては演奏することが目的となった音楽、聞く側にとっては聴くだけの音楽になってしまったとの批判もあった。

音楽理論的側面

ビバップの時代には、和声において本質的な進歩が起こった。チャーリー・パーカーディジー・ガレスピーらによりビバップ・スタイルが開拓された。オリジナルのコード進行を、さまざまな代理和音でリハーモナイズしたり、頻繁な内部転調をもたらすようにリハーモナイズした。また、テンションがより積極的に用いられるようになった。このようにして調性が希薄になり崩壊する寸前まで発展していった。また、コードの進行がフレーズから聞き取れるようにフレーズづくりをするのが特徴である。限定進行音(コードの3rdや7th、それにテンション)の解決をきちんと守っていた。このスタイルは、1950年代終わりごろには、誰がやっても同じようなアドリブになってしまい、行き詰まり状態になった。音楽理論的には、後期ロマン派の音楽と本質的に同じ内容をもっている。

ビ・バップのスタイルと代表的なアーティスト

ビバップ
クール・ジャズ
ウエストコースト・ジャズ 
ハード・バップ