「アップル・コア」の版間の差分
TAKASUGI Shinji (会話 | 投稿記録) 発音; スタイル修正 |
corpsは「コア」だけが正しいわけではなく「コー」とカタカナ表記することもあるので、その説明に戻す |
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ビートルズデビュー前からロードマネージャーとしてスタッフに加わっていた[[ニール・アスピノール]]が代表取締役を勤めていたが、2007年4月10日アスピノールがアップルを去ったことが発表された。現在の[[最高経営責任者]](CEO)は[[ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント|ソニーBMG]]傘下のレーベル、レガシー・レコーディングスの筆頭副社長をつとめていたジェフ・ジョーンズ。 |
ビートルズデビュー前からロードマネージャーとしてスタッフに加わっていた[[ニール・アスピノール]]が代表取締役を勤めていたが、2007年4月10日アスピノールがアップルを去ったことが発表された。現在の[[最高経営責任者]](CEO)は[[ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント|ソニーBMG]]傘下のレーベル、レガシー・レコーディングスの筆頭副社長をつとめていたジェフ・ジョーンズ。 |
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*発音に注意("Corps"は日本人が間違って読みやすい英単語の一つで「コープス」と間違った発音・表記されることが多いが、"Corps"は「コア(もしくはコー)」と読む。) |
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== 会社設立について == |
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最初のきっかけはビートルズのマネージャー[[ブライアン・エプスタイン]]が税金対策の為にビートルズの経営を多角化して投資対象を増やした方が良いと会計士から言われたことから始まり、ブライアンはベイカー・ストリートに『アップル・パブリッシング』という音楽出版社を作る。 |
最初のきっかけはビートルズのマネージャー[[ブライアン・エプスタイン]]が税金対策の為にビートルズの経営を多角化して投資対象を増やした方が良いと会計士から言われたことから始まり、ブライアンはベイカー・ストリートに『アップル・パブリッシング』という音楽出版社を作る。 |
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[[1967年]][[8月27日]]にブライアンが亡くなると『[[NEMSエンタープライズ]]』がゴタゴタになり、NEMS |
[[1967年]][[8月27日]]にブライアンが亡くなると『[[NEMSエンタープライズ]]』がゴタゴタになり、NEMSの関係者がブライアンの代わりにビートルズを仕切ろうとしたが「ブライアンの代わりになる人間はいない」と、ビートルズは自分達で自らをマネージメントすることに決める。そして自分達のオフィスと組織が必要になり「どうせやるなら自分達の好きなようにやろう」とビートルズが『アップル』をビートルズの会社として拡大することにした。そこには"ミュージシャンあるいはアーティスト本位の会社"を作ろうとする理想があった。 |
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=== メンバーのコメント === |
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== 会社名について == |
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=== 由来 === |
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会社名「Apple Corps / リンゴの団体」は「Apple Core / リンゴの芯」が元になっている。アップルが最初に会社名を |
会社名「Apple Corps / リンゴの団体」は「Apple Core / リンゴの芯」が元になっている。アップルが最初に会社名を"Apple Core"で申請したところ、イギリスでは社名に"core"という表記が認められていないため、やむをえず"core"と発音が同じでもある"corps"で"Apple Corps"として申請し、商標登録された。またその他には、英国の子どもが最初に文字を覚えるのがアップルのAであることから(ザップルZappleレーベルはAからZまで網羅する意味で名づけられている)という説、 [[アダムとイヴ]]から名づけられたという説と、[[リンゴ・スター]]のRingoと日本語の[[林檎]]とかけて名づけられたという説などの諸説もある。 |
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アップルのリンゴマークは、[[ポール・マッカートニー]]が所有する[[ベルギー]]の画家、[[ルネ・マグリット]]の青いリンゴ(グラニースミス・アップル)の絵がヒントになっている。 |
アップルのリンゴマークは、[[ポール・マッカートニー]]が所有する[[ベルギー]]の画家、[[ルネ・マグリット]]の青いリンゴ(グラニースミス・アップル)の絵がヒントになっている。 |
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=== アップル対アップル訴訟 === |
=== アップル対アップル訴訟 === |
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[[アップルコンピュータ|米Apple Inc.]](旧 |
[[アップルコンピュータ|米Apple Inc.]](旧Apple Computer Inc.)と商標を巡って裁判で争ったことがあり、米Appleが音楽事業を行わないことで和解していたが、[[iPod]]や[[iTunes]]の登場によって契約違反として再度訴訟問題となった。この問題は、2007年に、Apple Inc.が「Apple」に関連する商標権を保有し、Apple Corpsがライセンスを得て使用することで最終的に和解した<ref>{{cite web|url=http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0702/06/news006.html|work=ITmedia News|title=Apple商標訴訟がついに決着―“Apple”はApple Inc.のものに|author=ITmedia|date=2007-02-06|accessdate=9月28日|accessyear=2007年}}</ref>。 |
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==脚注== |
==脚注== |
2007年11月30日 (金) 04:27時点における版
アップル・コア (Apple Corps Ltd.) は、1968年にイギリスのロックバンド、ザ・ビートルズによって設立された、多角的な会社組織である。設立当初の資本金は200万ドル。最も重要な部門はアップル・レコード。
ビートルズデビュー前からロードマネージャーとしてスタッフに加わっていたニール・アスピノールが代表取締役を勤めていたが、2007年4月10日アスピノールがアップルを去ったことが発表された。現在の最高経営責任者(CEO)はソニーBMG傘下のレーベル、レガシー・レコーディングスの筆頭副社長をつとめていたジェフ・ジョーンズ。
- 発音に注意("Corps"は日本人が間違って読みやすい英単語の一つで「コープス」と間違った発音・表記されることが多いが、"Corps"は「コア(もしくはコー)」と読む。)
会社設立について
成り立ち
最初のきっかけはビートルズのマネージャーブライアン・エプスタインが税金対策の為にビートルズの経営を多角化して投資対象を増やした方が良いと会計士から言われたことから始まり、ブライアンはベイカー・ストリートに『アップル・パブリッシング』という音楽出版社を作る。
1967年8月27日にブライアンが亡くなると『NEMSエンタープライズ』がゴタゴタになり、NEMSの関係者がブライアンの代わりにビートルズを仕切ろうとしたが「ブライアンの代わりになる人間はいない」と、ビートルズは自分達で自らをマネージメントすることに決める。そして自分達のオフィスと組織が必要になり「どうせやるなら自分達の好きなようにやろう」とビートルズが『アップル』をビートルズの会社として拡大することにした。そこには"ミュージシャンあるいはアーティスト本位の会社"を作ろうとする理想があった。
メンバーのコメント
- 「ビジネスのシステムの中で芸術的な自由を確保すること」(ジョン・レノン)
- 「アップルはある種の共同体、他の人たちに夢を提供する手段さ」(ポール・マッカートニー)
事業内容
- 「アップル=レコードレーベル」の印象が強いが、設立当初は以下の5ジャンルの事業を目指していた。
- エレクトロニクス -- 家電業界に革命を起こす事を目標にデザイン性の高い家電の製造販売
- 映画 -- 独自性の高い作品を発表する事を目標にオリジナル映画の製作配給
- 出版 -- ビートルズおよびその関連のパブリッシング全般。主に音楽出版
- レコード -- いわゆる"アップル・レコード"、およびスタジオ(Apple Studio)の運営
- 小売業 -- アップル・ブティック(1967年12月7日~1968年7月30日)の企画と運営、コンセプトは「美しい品物が買える美しい店」
アップルは、エレクトロニクスなど多くの部門を抱え、数多くの人々の夢を実現すべくスタートした。
しかし、残念ながら全ての事業が順調に運営できたわけではなく、結局はアップルに託した夢が壮大すぎて、事業縮小ののち、主にレコードレーベルの会社として知られるようになったのである。
現在はビートルズの権利を管理することが主な事業であり、"BEATLES"の商標もアップル・コアが登録している。
会社名について
由来
会社名「Apple Corps / リンゴの団体」は「Apple Core / リンゴの芯」が元になっている。アップルが最初に会社名を"Apple Core"で申請したところ、イギリスでは社名に"core"という表記が認められていないため、やむをえず"core"と発音が同じでもある"corps"で"Apple Corps"として申請し、商標登録された。またその他には、英国の子どもが最初に文字を覚えるのがアップルのAであることから(ザップルZappleレーベルはAからZまで網羅する意味で名づけられている)という説、 アダムとイヴから名づけられたという説と、リンゴ・スターのRingoと日本語の林檎とかけて名づけられたという説などの諸説もある。
アップルのリンゴマークは、ポール・マッカートニーが所有するベルギーの画家、ルネ・マグリットの青いリンゴ(グラニースミス・アップル)の絵がヒントになっている。
アップル対アップル訴訟
米Apple Inc.(旧Apple Computer Inc.)と商標を巡って裁判で争ったことがあり、米Appleが音楽事業を行わないことで和解していたが、iPodやiTunesの登場によって契約違反として再度訴訟問題となった。この問題は、2007年に、Apple Inc.が「Apple」に関連する商標権を保有し、Apple Corpsがライセンスを得て使用することで最終的に和解した[1]。
脚注
- ^ ITmedia (2007年2月6日). “Apple商標訴訟がついに決着―“Apple”はApple Inc.のものに”. ITmedia News. 9月28日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
外部リンク
- アップル・コア (英語)(現在はTheBeatles.comに接続される)