「ツグミ」の版間の差分
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2007年11月25日 (日) 15:27時点における版
ツグミ | ||||||||||||
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分類 | ||||||||||||
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学名 | ||||||||||||
Turdus naumanni | ||||||||||||
和名 | ||||||||||||
ツグミ | ||||||||||||
英名 | ||||||||||||
Dusky Thrush |
ツグミ(鶇、学名 Turdus naumanni)はツグミ科の鳥。福井県の県鳥に指定されている。
特徴
体長は 20cm 前後、上部は灰色~茶色で、眼の上部(眉毛に相当する部分)と腹部は白色である。 その見た目より英語では "Dusky Thrush"(黒っぽいツグミ)と呼ばれる。
分布
北東アジアに分布する。夏場はシベリアやカムチャツカなどで繁殖し、秋から初冬にかけて群れで日本および中国の一部へ渡来し、その後に分散して越冬する。
日本国内では、全国で見られる代表的な冬鳥である。 各地へ分散して越冬したものが、晩春になると次第に集まるようになり、群れを成して北方へと旅立つ。
生態
食性は雑食で、主に土中に潜むミミズや虫、また熟したカキなどの木の実も好んで食べる。
日中は、草木の生い茂った場所よりは、田畑や落葉した雑木林など、比較的平坦で明るい場所へ好んで飛来する。飛来すると一旦木の枝など高いところへ留まり、食事に適した場所を探して降り立ち、地上では足を揃えピョンピョン跳ねるように歩きながら食糧を探す。このとき背筋を伸ばし胸を張って直立するような姿勢でいることが多く、この姿勢が本種の特徴でもある。雑木林では、降り積もった落ち葉を嘴でかき分けて虫を探す様子も見られる。
なお、越冬中はほとんど鳴くことがなく、日本国内では春の渡り直前のわずかな時期にのみ鳴く様子が観察される。その日本国内ではほとんど鳴く様子を見られない生態から、口をつぐむの意で「ツグミ」と呼ばれるようになった。
狩猟鳥
1970年代以前は、かすみ網により食用として大量に捕獲され、焼き鳥屋で一般的に供されていた。野鳥保護の運動の高まりとともに、ツグミはそのシンボルとなる。現在は鳥獣保護法により禁猟である。
Sibley分類体系上の位置
シブリー・アールキスト鳥類分類 |
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ヒタキ上科 Muscicapoidea
ヒタキ科Muscicapidae
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亜種
本亜種ツグミ Turdus naumanni eunomus (Temminck, 1831) のほか、次の亜種が確認されている。
- ハチジョウツグミ
- 学名 Turdus naumanni naumanni (Temminck, 1820)、英名 "Naumann's Thrush"
- 東アジアに分布し、日本国内へは少数が渡来する。見た目の特徴は亜種ツグミと酷似するが、全般に当亜種の方が体色が薄めの傾向があり、黒褐色から栗色である。