「ザ・タイガース 華やかなる招待」の版間の差分

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2007年4月4日 (水) 05:59時点における版

「ザ・タイガース 華やかなる招待」は、1968年製作の日本映画

1960年代後半のGSブームで頂点に立った人気グループ、ザ・タイガースの第2作目となる主演映画で、監督山本邦彦

東京でコンサートを開くことを夢見る5人の若者の青春ドラマ


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


解説

1968年12月19日東宝系で公開された。監督は、ザ・スパイダース主演のGS映画『にっぽん親不孝時代』(1968年)で監督デビューし、本作が2作目となるた山本邦彦。脚本たのきんトリオ主演の「青春グラフティ スニーカーぶるーす」(1981年)や「グッドラックLOVE」(1981年)などアイドル映画を多数手がけている田波靖男撮影は、「青春の門」(1975年)や「青春の門 自立編」(1977年)などを手がけた村井博が担当している。

高校生の5人は、「長髪を切れ!」と迫る学校関係者から逃げて停車中の貨物列車に隠れるのだが、その列車が動き出して東京まで直行してしまうという強引な展開にはじまり、勘違いで鑑別所送致となった5人が踊る場面や、その後のストーリー展開は、いかにもB級アイドル映画といった内容だが、主演映画第1作「ザ・タイガース 世界はボクらを待っている」よりは映画らしい作品となっている。

当時、本作のサウンド・トラック盤はリリースされなかったが、サウンド・トラックを編集した形で、「想い出の映画サントラのすべて」(カセット・テープのみ)として、1982年にアポロン音楽工業からリリースされている。また、2002年にはCD化され、ポリドールから「ザ・タイガース レア&モアコレクションII ~オリジナル・サウンドトラック編~」(THE TIGERS RARE & MORE COLLECTION II ORIGINAL SOUNDTRACKS)として再リリースされている。

あらすじ

宇野健二ら5人の夢は東京のステージで演奏すること。今日も授業をサボって演奏に熱中していた。5人は希望を胸に憧れの東京にやってくる。しかし現実は厳しいものだった。打ちひしがれる5人を救ったのは画学生のルミ。そして、ルミと同じアパートに住む久美子は、以前5人が無銭飲食をしたレストランで働くウエイトレスだった。5人の夢に共感した久美子は彼らの職探しに奔走する。ところが脱走少年と間違えられた5人は鑑別所に送致されてしまう。ようやく釈放された彼らを待っていたのは夢にまで見た楽器だった。宇野の実家で働くはなが彼らのために全財産をはたいて楽器を買い与えてくれたのだ。久美子の必死の売り込みもあって、ある芸能プロからデビューすることになった5人。そんなとき、久美子がひき逃げされてしまう。手術を受けなくては一生歩けない身体になるかも知れないと知らされた5人は、苦悩の末、デビューステージを諦め、楽器を売り払って久美子の手術費用を工面する。そして、デビューステージの成否を心配する久美子に大成功だったと告げるのだった。回復した久美子を招待し、レンガを楽器に見立てたコンサートがはじまる。懸命に演奏する5人の姿。夢の実現を予見するかのように、いつしか楽器は本物に変わり、スポットライトを浴びたステージで彼らはいつまでもメロディを奏でるのであった。

キャスト

スタッフ

  • 製作:渡辺晋、五明忠人
  • 監督:山本邦彦
  • 脚本:田波靖男
  • 音楽:すぎやまこういち宮川泰
  • 撮影:村井博
  • 美術:樋口幸男
  • 編集:諏訪三千男
  • 録音:神蔵昇
  • 照明:比留川大助
  • スクリプター:池上恭介