烈祖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

烈祖(れつそ)は、中国の皇帝に贈られた廟号の一つ。

  • 蜀漢の烈祖昭烈帝(劉備、先主、在位:221年 - 223年) - 『晋書』巻百 列伝第七十 王弥伝。ただし、『三国志』蜀書では廟号に触れられておらず、没後すぐにこの廟号となったわけではなく、劉備後継を後に自称した劉淵による追尊と思われる。
  • の烈祖明帝(曹叡、在位:226年 - 239年)
  • 前燕の烈祖景昭帝(慕容儁、在位:348年 - 360年)
  • 冉魏の烈祖高皇帝 - 冉瞻への追号。
  • 西秦の烈祖宣烈王(乞伏国仁、在位:385年 - 388年)
  • 南涼の烈祖武王(禿髪烏孤、在位:397年 - 399年)
  • 北魏の烈祖宣武帝[1](太祖道武帝、拓跋珪、在位:398年 - 409年)
  • 十国の烈祖景帝 - 楊渥への追号。
  • 南唐の烈祖(李昪、先主、在位:937年 - 943年)
  • 南漢の烈祖襄皇帝 - 劉隠への追号。
  • の烈祖神元皇帝 - イェスゲイへの追号。

江戸時代の日本では徳川家康を「烈祖」と呼ぶことがあった。安積澹泊の『烈祖成績』など書名に残る。

脚註[編集]

  1. ^ 魏書』礼志四、『北史』魏本紀第五

関連項目[編集]