正親司
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正親司(おおきみのつかさ)は、日本古代の律令制において宮内省に属する機関の一つである。 「おおきんだちのつかさ」とも。
職掌
[編集]正親司は皇籍を管理し皇族への給与(季禄・時服)に関する事務を執り行う。令制以前にはこのような機関は無く、唐の律令制における宗正寺(そうせいじ)を模倣したと考えられる。司であるにもかかわらず他の司のように統廃合されることがなく、逆に別当が正の上に置かれた。別当は貴族がつとめその機関を総裁する職で寮に置かれることが多く、司では他に内膳司にしか置かれていない。このことから、この機関は時代が下っても重要な存在であったことがうかがい知れる。
職員
[編集]脚注
[編集]- ^ 赤坂恒明 (3 2014). “中世における皇胤の末流「王氏」とその終焉”. 十六世紀史論叢 3: 76-95.