忍耐
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忍耐(にんたい、英語: patience)とは、苦しさ、辛さ、悲しさなどを耐え忍ぶこと。例えば、自分に不都合なことなどをひとにされても、暴力的な仕返しをしたり、現実逃避したりしないなど。忍耐する力を「忍耐力」、忍耐力があることを「忍耐強い」と言う。
忍耐は、四元徳のひとつとされている。
類義語
[編集]堪え忍ぶことを表す熟語には、次のようなものがある。
など。
また、慣用句で忍耐の意味を持つものには次のようなものがある。
- 虫を殺す
- 癪に障ることを辛抱する
- 目を瞑る
- 過失を我慢し、咎めないこと
- 涙を呑む
- 悔しさをこらえること
忍辱
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仏教においては、さまざまな苦難や他者からの迫害に耐え忍ぶことを忍辱(にんにく, パーリ語:khanti , サンスクリット語:Kshanti)という。また、この忍辱の行を修することを忍辱波羅蜜といい、六波羅蜜のひとつに数えられる。なお、現在「ニンニク」と呼ばれるものは、この忍辱が語源となったとされる。
笠原研壽はDharma-saṃgrahaにおいて、khantiを多種多様の包容(manifold receptivities)としており、以下三つを挙げている[1]。
- Dharma-nidhyāna-kṣāntir - 法(ダルマ)を見ることの包容
- duḥkhādhivāsanā-kṣāntiḥ - 苦(ドゥッカ)に耐えることの包容
- paropakāra-dharma-kṣāntiś-ceti - 他人を支援している(善を行う)ことによる包容
脚注
[編集]- ^ 笠原研壽 (1885), F Max Müller and H Wenzel, ed., The Dharma-samgraha : an ancient collection of Buddhist technical terms, 107節