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忍耐

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゼーバルト・ベーハムの「忍耐」

忍耐(にんたい、英語: patience)とは、苦しさ、辛さ、悲しさなどを耐え忍ぶこと。例えば、自分に不都合なことなどをひとにされても、暴力的な仕返しをしたり、現実逃避したりしないなど。忍耐する力を「忍耐力」、忍耐力があることを「忍耐強い」と言う。

忍耐は、四元徳のひとつとされている。

類義語

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堪え忍ぶことを表す熟語には、次のようなものがある。

など。

また、慣用句で忍耐の意味を持つものには次のようなものがある。

虫を殺す
癪に障ることを辛抱する
目を瞑る
過失を我慢し、咎めないこと
涙を呑む
悔しさをこらえること

忍辱

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仏教
波羅蜜
 
十波羅蜜
布施
持戒
出離
精進
忍辱
真諦
誓願
   
六波羅蜜
布施
持戒
忍辱
精進
禅定
 
同色は両者に存在する項目

仏教においては、さまざまな苦難や他者からの迫害に耐え忍ぶことを忍辱(にんにく, パーリ語:khanti , サンスクリット語:Kshanti)という。また、この忍辱の行を修することを忍辱波羅蜜といい、六波羅蜜のひとつに数えられる。なお、現在「ニンニク」と呼ばれるものは、この忍辱が語源となったとされる。

笠原研壽はDharma-saṃgrahaにおいて、khantiを多種多様の包容(manifold receptivities)としており、以下三つを挙げている[1]

  • Dharma-nidhyāna-kṣāntir - 法(ダルマ)を見ることの包容
  • duḥkhādhivāsanā-kṣāntiḥ - 苦(ドゥッカ)に耐えることの包容
  • paropakāra-dharma-kṣāntiś-ceti - 他人を支援している(善を行う)ことによる包容

脚注

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関連項目

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