岩崎四郎
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岩﨑 四郎(いわさき しろう、1933年 - 2010年3月4日)は、日本の法務官僚、刑務官。元名古屋矯正管区長。退官後は長崎原爆の研究に取り組んだ。
経歴・人物
[編集]1933年生まれ[1]。12歳の時に長崎市で被爆した[2]。1956年に九州大学法学部を卒業後、法務省に採用され入省[1]。矯正研修所教官、法務総合研究所研究官を務め、刑事政策に関する論文を多く著した[1]。福岡矯正管区長、広島矯正管区長、名古屋矯正管区長などを歴任して、1993年に退官[3]。2003年に勲三等瑞宝章を受章した[4]。退官後は長崎原爆について研究し、投下に至った経緯を検証するとともに、核軍縮や反戦を訴えた[1][2]。2010年に腹部大動脈瘤破裂のため死去[2]。
著書
[編集]- 『原爆に託されたメッセージ―謎解きを試みた一被爆者の半生記』(近代文芸社、1995年)ISBN 978-4773353044
- 『長崎原爆異見録―被爆を体験し検証し実相に迫る』(文芸社、2003年)ISBN 978-4835550046
論文
[編集]- 「窃盗累犯・詐欺累犯受刑者に関する実証的研究」『法務総合研究所研究部紀要』22、法務総合研究所、1979年。
- 「暴力団関係受刑者に関する研究 」『法務総合研究所研究部紀要』23、法務総合研究所、1980年。
- 「暴力団関係受刑者に関する一考察」『刑政』91(5)、1980年。
- 「再入受刑者の再犯過程に関する研究-1-」『法務総合研究所研究部紀要』24、法務総合研究所、1981年。
- 「21世紀の矯正を展望する」『刑政』99(9)、1988年。
訳
[編集]- ジョセフ・ワイス著「少年非行の社会的統制に関する諸理論の比較分析--適切な社会統制の崩壊」『刑政』89(9)、1978年。