岩下和了
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岩下 和了(いわした かずのり、1966年6月7日 - )は、日本の実業家。岩下食品代表取締役社長、岩下の新生姜ミュージアム館長[1]。
経歴
[編集]栃木県出身で、岩下食品を経営する一族に生まれる。兄は日本銀行FinTechセンター初代センター長で、京都大学公共政策大学院教授の岩下直行[2]。次男であり、元々は家業を継ぐつもりはなかったが[3]、慶應義塾大学経済学部卒業後、住友銀行を経て1993年に岩下食品に入社する。2004年より同社の代表取締役を務めている[4]。
2024年1月、犯罪防止に貢献したとして栃木県警より感謝状を受け取った[5]。
活動
[編集]若者の漬物ばなれに対応するため、社内では「漬物」という言葉を安易に使わないよう徹底させた[6]。テレビ等に露出する際は全身ピンクの装いで登場し、自ら広告塔となっている[4][7]。SNSを積極的に活用しており、全国的な知名度を持つとされる。2011年から特にTwitterに力を入れており、20万人のフォロワー数を獲得している[8]。2023年には『魔法少女まどか☆マギカ』の暁美ほむらのコスプレを公開した[9]。これらの取り組みが功を奏し、最盛期の3分の1まで低下していた売上を3分の2まで回復させることに成功した[2]。
2024年には、X(旧Twitter)上で東京都知事選挙に立候補したひまそらあかねを応援した。候補者に対して批判的な見解を持つ人物はこれに対し、岩下食品への不買運動を呼びかけたり取引先に迷惑電話をかけるなどの行動を行った[10]。岩下はこれらの動きに対し、妥協しないと述べている[11][12]。
人物
[編集]精神的に辛かった30代から40代を支えてくれたものとして、音楽を愛好している[13]。
参考文献
[編集]- ^ 『DIME 2024年1月号』小学館、2023年。
- ^ a b 樽谷哲也『逆境経営』文藝春秋、2023年。ISBN 978-4166614035。
- ^ “CMヒットで抱いた危機感 「岩下の新生姜」4代目が組織を変えるまで”. 朝日インタラクティブ (2021年5月17日). 2024年6月29日閲覧。
- ^ a b 『安心 2023年3月号』マキノ出版、2003年、52頁。
- ^ “岩下の新生姜キャラクター「イワシカ」に感謝状 「一日署長」として“ピンクで優しい指揮””. 下野新聞 (2024年1月27日). 2024年6月29日閲覧。
- ^ “岩下食品 漬物を越え、「新生姜」独自のブランド価値を創出”. 事業構想 (2020年). 2024年6月29日閲覧。
- ^ “都知事選の特定候補応援で取引先に苦情「岩下の新生姜」名物社長が被害訴え「本気で迷惑」”. 日刊スポーツ (2024年6月27日). 2024年6月29日閲覧。
- ^ 『お疲れ女子に捧ぐ しょうがレシピ帖』オレンジページ、2023年、36頁。ISBN 978-4865936063。
- ^ “「岩下の新生姜」社長が語る、これからの企業に求められる“エモい発信力”とは”. リクルート (2019年7月9日). 2024年6月29日閲覧。
- ^ “ひまそらあかねを無視するマスコミ、岩下の新生姜社長が名前を出すだけで「不買運動」が叫ばれる事態に”. 秒刊SUNDAY (2024年6月27日). 2024年6月29日閲覧。
- ^ “都知事選でひまそらあかね氏応援、嫌がらせ相次ぐ「岩下の新生姜」社長 「異常な圧力、絶対に負けません」応援買いの動きも”. 産経デジタル (2024年6月28日). 2024年6月29日閲覧。
- ^ “「岩下の新生姜」でおなじみ岩下食品社長 都知事選に立候補した暇空茜さんについてTwitter(X)で言及し反響”. ガジェット通信 (2024年6月27日). 2024年6月29日閲覧。
- ^ “「岩下の新生姜は“漬物の船”から降りなけばならない」 岩下食品社長が全身ピンクに姿を変えたワケ”. オリコン (2022年7月14日). 2024年6月29日閲覧。
外部リンク
[編集]- 岩下和了 (@shinshoga) - X(旧Twitter)