会津ころり三観音
表示
会津ころり三観音(あいづころりさんかんのん)は、福島県会津地方の代表的な三つの観音寺を指す言葉である。
三観音
[編集]氏名 | 宗建年 | 所在地 | 宗派 | 本尊 | |
---|---|---|---|---|---|
弘安寺(中田観音) | 1274年 | 福島県大沼郡会津美里町米田字堂ノ後甲147 | 曹洞宗 | 十一面観世音菩薩 | |
恵隆寺(立木観音) | 540年 | 福島県河沼郡会津坂下町大字塔寺字松原2944 | 真言宗豊山派 | 十一面千手観音菩薩 | |
如法寺(鳥追観音) | 870年 | 福島県耶麻郡西会津町野沢字如法寺乙3533 | 真言宗室生寺派 | 聖観世音菩薩 |
概要
[編集]人間は生を受けてのちは三毒、貪(とん=むさぼること)、瞋(しん=いかること)、痴(ち=おろかなこと)に よりもろもろの苦悩を受けることになるが、この三観音に巡拝し、罪障消滅を祈願することにより、その苦しみが除かれ、現世においては子孫繁栄、万願成就、寿命安楽などがかなえられ、やがて大往生を遂げられるという。
特に観音堂内にある抱きつき柱にすがれば、死の床に際しても苦しまずに成仏でき、家族に余計な負担をかけずにすむということで「ころり」三観音と呼ばれるようになった。
つまり、「ころり」とは心臓疾患や脳疾患などの突然死を意味するものではない。
参考文献
[編集]- 会津大事典(国書刊行会)p249
関係項目
[編集]外部リンク
[編集]