交響曲第4番 (カバレフスキー)
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交響曲第4番ハ短調 作品54は、ドミトリー・カバレフスキーが1955年から1956年にかけて作曲した交響曲。演奏時間は約41分[1]。
概要
[編集]1955年に作曲が開始され、翌1956年7月に完成した。初演は同年10月17日に作曲者指揮レニングラード・フィルハーモニー交響楽団により行われ、1957年にはニューヨークのカーネギー・ホールにてディミトリ・ミトロプーロス指揮ニューヨーク・フィルハーモニックによりアメリカ初演が行われた[2]。
第1楽章は短い導入部の後、ロシア風の主題が提示され、その後木管により展開される。第2楽章は独奏ファゴットがロシア民謡風の主題を提示し、形を変えながら発展していく[1]葬送行進曲風の楽章[2]。第3楽章は幻想的なスケルツォ[2]。第4楽章は短い序奏の後、第1主題、そして第2主題が現れるが、後半では行進曲風の主題がフガートで展開され、第1楽章の主題が顔を覗かせて全曲をハ長調で明るく結ばれる。
構成
[編集]- 第1楽章 Lento - Allegro molto e con fuoco - Doppio meno mosso - Con fuopco(Poco Più moso del Tempo I)
- 第2楽章 largo(ma rubato)
- 第3楽章 Allegreto capriccioso e con moto - Più moso - Presto assai
- 第4楽章 Finale:Sostenuto assai - Allegro molto ed energico - Presto