属啓成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

属 啓成(さっか けいせい、1902年10月17日 - 1994年10月12日)は朝鮮生まれの日本音楽学者音楽評論家。旧姓名、朴啓成(박계성、パク・キエソン)。音楽之友社から出版されている「音楽形式の基礎」は簡単なアナリーゼの紹介書として知られる。妻はピアニストの属澄江宇部興産副社長を務めた俵田寛夫旧姓属)は義兄にあたる。

略歴[編集]

  • 朝鮮人の家庭に生まれ、学生時代に日本人ピアニストの属澄江と結婚してその籍に入り、属啓成と改名する[1]
  • 東京高等音楽学院を卒業後、1934年ウィーンに留学しシュテール(Störl)の「音楽形式学」(Musikalische Formenlehre)に接しその日本への紹介を志す。
  • 1943年に母校の教授に就任後は単に形式分析にとどまらず作曲家の生涯を綴る伝記なども手がけた。
  • カトリック成城教会の鐘楼の鐘は、属啓成が西ドイツの工房に特注して1965年4月に寄贈したものである。現在も日曜日の朝、ミサの開始を告げる合図として使用されている[2]
  • 墓碑は多磨霊園にある。

著書[編集]

リスト、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンといった著名作家の生涯を記載した書物や、子供向けの音楽譜など200冊以上を出版し、古典音楽を中心とした多数の論文を残している(国立図書館で多数閲覧可能)。

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 遠藤喜美子『鳳仙花─評伝洪蘭坡(ホン・ナンパ)』p.127(文芸社2002年
  2. ^ *カトリック成城教会HPの記述より