下島連

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下島 連(しもじま むらじ、1908年5月20日 - 1986年10月18日)は、日本英文学者、翻訳家亜細亜大学教授。芥川龍之介の主治医であった下島勲の甥(後に養子)。

来歴[編集]

長野県上伊那郡中沢村(現・駒ヶ根市)出身。旧制伊那中学(長野県伊那北高等学校)、旧制松本高等学校を経て、1932年、京都帝国大学文学部英文科を卒業し、同年東京帝国大学英文科大学院に入学するが、翌年中途退学。その後すぐに文芸春秋社に入社。『文芸日本』誌の編集長を経て、1955年から1967年にかけて『アメリカーナ』誌(後に『日米フォーラム』誌に改題)の編集長を務める。

1967年、亜細亜大学に非常勤講師に就任。1971年より同学教養部教授。1979年より同学経営学部教授。1986年に同学を定年退職。同年10月18日、胃がんにより逝去。享年78[1]

著書[編集]

  • 『エーゲ海からテムスのほとりへ : 西洋古典文学のたのしみ』(南窓社) 1979
  • 『ケルティック・フリンジへの旅』(北星社) 1981
  • 『遍歴 - 歴史と文学の間』(南窓社) 1985

訳書[編集]

ほか多数。

出典[編集]

  1. ^ 亜細亜大学『第4回総合芸術文化学会学術研究会の報告』P76-88「下島連先生と芥川龍之介」(久我雅紹)