ランビネ美術館
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ランビネ美術館 | |
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施設情報 | |
正式名称 | Musée Lambinet |
前身 | 18−19世紀の邸宅 |
専門分野 | 16−20世紀初頭までのフランスの絵画、彫刻、装飾品、調度品、生活用具。革命に関する資料の他、ヴェルサイユの地元に関する品も多い。 |
管理運営 | フランス、ヴェルサイユ市 |
建物設計 | Joseph-Barnabé Porchon(1751) |
開館 | 1932年 |
所在地 |
〒78000 54, bd de la Reine 78000 Versailles |
位置 | 北緯48度48分32.2秒 東経2度07分49.7秒 / 北緯48.808944度 東経2.130472度座標: 北緯48度48分32.2秒 東経2度07分49.7秒 / 北緯48.808944度 東経2.130472度 |
アクセス | Gare de Versailles-Château-Rive-Gauche ヴェルサイユ=シャトー駅 |
外部リンク | オフィシャルサイト |
プロジェクト:GLAM |
ランビネ美術館(Musée Lambinet)は、フランスのヴェルサイユにあるヴェルサイユ市立の美術館である。
沿革
[編集]この美術館の建物は、元は上流階級の個人住宅として1750年に建設され[1]、1929年に当時の所有者ランビネ家よりヴェルサイユ市に遺贈されたもの[2]。1932年に美術館として開館し、2010年にリニューアルオープンした。建物自体と一階のサロンが、1944年にフランスの歴史的記念建造物[3]に指定されている。
コレクション
[編集]ランビネ美術館には35の部屋があり、16世紀から20世紀の絵画や彫刻、ヴェルサイユ市の歴史やフランス革命時の資料、装飾美術等が展示されている。
1932年の開館に際し、それまで市立図書館に収蔵されていた絵画、彫刻、その他小物や装飾品などをここに移して公開した。
収蔵品にはランビネ家のコレクションも含まれており、この建物を購入したヴィクトール・ランビネ、市に遺贈したナタリー・ランビネの肖像画や、エミール・ランビネ(1815-1877)(Fr)といった、ランビネ家出身の画家の作品も観ることができる。
実際に人が居住したことがうかがえる部屋に展示がなされている上、18世紀当時の上流階級の寝室や居間などを再現したフロアもあり、当時の住宅に迷い込んだような雰囲気が味わえる。
建築の特徴
[編集]- 所有者の夫婦がそれぞれ独立した居住スペースを持っている大きな邸宅と違い、全体に間取りが小さい。このことから、家族専用というよりは、親族や近しい人物を住まわせたり泊めるための用途があったのではと考えられている。このように邸宅を集合住宅として使う傾向は、18世紀以降出てきたとされる[4]。
- 内装は、18世紀のボワズリー(木のパネルにレリーフを施した壁)が残る。
- 1885から1991年に、拡張工事を行い、19世紀に増築された部分も美術館にし、2010年の再オープン時には35部屋まで展示スペースが広がった。
- 通りに面した門から建物まではフランス式庭園が整えられている。
常設展示カタログ
[編集]Peintures du Musée Lambinet à Versailles, catalogue
Somogy éditions d'art, Paris, Musée Lambinet, Versailles, 2005, ISBN 2-85056-938-0.
脚注
[編集]- ^ 1751年、ルイ15世の建築家であったジョゼフバルナベ・ポルションが、この土地を買い取り、個人の邸宅を建築した。(美術館の仏語ウィキペディアより。)
- ^ 1852年、ヴェルサイユの裁判所の判事であったヴィクトール・ランビネがこの館を買い取り、一部を集合住宅として利用した。1928年、最後の所有者、ヴィクトールの義理の娘であるナタリー・ランビネから、ヴェルサイユ市へ館が遺贈され、市は館を美術館にすることに決めた。
- ^ "Notice no PA00087695". base Mérimée, ministère français de la Culture.
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引数が必須です。 (説明) - ^ ヴェルサイユ市のサイトの考察から。http://www.versailles.fr/tourisme/un-appartement-du-xviii/
- ^ 美術館の仏語ウィキペディアの説明より。