メガラ学派
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メガラ学派(メガラがくは、英語: Megarian school、メガラ派)とは、ソクラテスの弟子だったメガラのエウクレイデスを始祖とする哲学の学派。小ソクラテス学派の一つ。論争術や問答法・論理学に優れていたことから「論争家たち」(エリスティコイ)、「問答家たち」(ディアレクティコイ、英語: Dialectical School[1])とも呼ばれる[2]。その論理学はストア派の命題論理学の源流とされる[3]。
人物
[編集]メンバーには次のような哲学者がいた。
- メガラのエウクレイデス - 存在は善のみが存在すると主張した。
- エウブリデス - 様々なパラドックスを考案した。
- スティルポン - メガラ派の最盛期を築いた。
- ディオドロス・クロノス - 命題論理や様相論理の先駆者。
- メガラのピロン - ディオドロスの弟子。
スティルポンとディオドロスは、ストア派の祖ゼノンに問答法を教えた[3]。
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- Döring, Klaus: Die Megariker. Kommentierte Sammlung der Testimonien. Grüner Amsterdam 1971 (Studien zur antiken Philosophie 2), ISBN 90-6032-003-4
脚注
[編集]- ^ Bobzien, Susanne (2019), “Dialectical School”, in Zalta, Edward N., スタンフォード哲学事典 (Spring 2019 ed.), Metaphysics Research Lab, Stanford University 2022年4月16日閲覧。
- ^ ただし「問答家たち」は別概念とする解釈もある。出典: セクストス・エンペイリコス著、金山弥平;金山万里子訳『学者たちへの論駁 2』京都大学学術出版会〈西洋古典叢書〉、2006年。414f頁(訳者補注)
- ^ a b 田中享英、小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)『メガラ学派』 - コトバンク