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マーニ (オートバイ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルトゥーロ1000

マーニMagni )は、イタリアロンバルディア州ヴァレーゼ県サマラーテにあるオートバイ製造メーカーである。日本への代理店は福田モーター商会が務めている。

ジレラMVアグスタで活躍したアルトゥーロ・マーニがミラノにて1978年創業した。当初はMVアグスタ用のカスタムパーツやコンプリートマシンを製造していたがやがて既存のパワーユニットを流用したオリジナルバイクの製造を始めた。

車種

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  • HM1/MH21980年発売) - 本田技研工業CB900F用エンジンを積んでいる[1]
  • MB21982年発売) - BMWR100用空冷4ストローク水平対向2気筒OHV979ccエンジン、70PS/7,000rpmをそのまま積んでいる。エンジンとその周辺パーツはドイツ製だがその他は全てイタリア製。EPMホイールは息子のジョバンニが製作している[1][2]
  • ルマン10001985年発売) - モト・グッツィ製空冷4ストロークV型2気筒OHV948ccエンジン、86PS/7,700rpm。ドライブシャフト式の欠点であるアクセルオン時のテールリフトを上下2本式のパラレル式スイングアーム「パラレログラモ」で消している。前後ホイール18in、前サスペンションチェリアーニ製、後サスペンションコニ[2]
  • ルマン11001985年発売) - ルマン1000のボアアップ版。
  • アルトゥーロ10001987年発売) - ルマン1000のカウル付きレトロ仕様。
  • クラシコ10001987年発売) - ルマン1000のノンカウルレトロ仕様。
  • スフィーダ10001989年発売) - ロケットカウル、シングルシート。
  • スフィーダ4001992年発売) - モト・グッツィ製V40タルガ用4ストロークV型2気筒OHV387ccエンジンを搭載。「パラレログラモ」の搭載は無い。
  • オーストラリア1993年発売) - オーストラリアのディーラーからの要望で製作された[3]。1998年にモデルチェンジしている。モト・グッツィ製デイトナ1000RS用4ストロークV型2気筒SOHC992ccエンジンを搭載し102PS/8,400rpm、8.97kgm/6,600rpm[4]
  • スフィーダ11001996年発売) - モト・グッツィ製1100スポルト用エンジンを搭載し90PS/7,800rpm、9.7kgm/6,000rpm。1997年インジェクション化された[4]
  • ジャポーネ521998年発売) - スフィーダ1100のフルカウル版。創業20周年と福田モーター商会の創業50周年を記念して発売された[3]
  • スポルト1200S2000年発売) - スズキ (企業)製油冷エンジンを搭載したモデル[3]
  • STORIA (2013年発売) - MV Agusta Brutale 1090 を元にしたモデル。
  • Filo Rosso (2014年発売) - MV Agusta 製 3 気筒エンジンを搭載したモデル。フルカウルモデル
  • 750s Triuto (2018年発売) - MV Agusta 製 3 気筒エンジンを搭載したモデル。ネイキッドモデル。

外部リンク

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参考文献

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  • 月刊『オートバイ』1985年6月別冊『1985世界のオートバイ特集』
  • 月刊『オートバイ』1986年6月別冊『1986世界のオートバイ特集』
  • Club MOTO GUZZI『モトグッツィの世界にようこそ!』RIDERS CLUB別冊 枻出版社
  • 「ワールドMCガイド9」 「モトグッチ」ネコ・パブリッシング
  • 「ワールドMCガイド10」「MV AGUSTA」ネコ・パブリッシング

脚注

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  1. ^ a b 『1985世界のオートバイ特集』p.159。
  2. ^ a b 『1986世界のオートバイ特集』p.156。
  3. ^ a b c 『モトグッツィの世界にようこそ!』p.60。
  4. ^ a b 『モトグッツィの世界にようこそ!』p.61。