マルタンヤンマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マルタンヤンマ[1]
マルタンヤンマの♂(奈良県)
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: トンボ目(蜻蛉目) Odonata
亜目 : トンボ亜目(不均翅亜目) Anisoptera
: ヤンマ科[1] Aeshnidae[1]
: トビイロヤンマ属 Anaciaeschna[1]
: マルタンヤンマ[1] A. martini[1]
学名
Anaciaeschna martini[1]
Selys1897[1]
和名
マルタンヤンマ[1]

マルタンヤンマAnaciaeschna martini)は、蜻蛉目(トンボ目)・ヤンマ科昆虫である。和名の由来は、フランストンボ学者R.Martinに献名された事による[2]

形態[編集]

成虫[編集]

オスは全長65-81 mm、腹長43-57 mm、後翅長41-47 mm[3]、メスは全長72-84 mm、腹長53-63 mm、後翅長44-50 mmであり[3]、同属のトビイロヤンマより一回り大きい[2]

体色は褐色でオスメスとも未成熟だと、斑紋は黄色[2][3]。成熟したオスは斑紋と複眼がコバルトブルー、成熟したメスでは斑紋が緑色になる[2][3]。成熟するとの褐色さが増し、特にメスでは基部に顕著である[3]

幼虫[編集]

体長34-38 mm[2]

生態[編集]

平地から丘陵地沼沢地に生息する[2][3]。成虫は夕暮れや早朝に活動し、高速で飛翔する[2]

分布[編集]

日本(北海道や東北より南の地域だが、東北でも散見される。琉球では奄美大島のみに分布する)・台湾・インド[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2018年11月13日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 『原色日本トンボ幼虫成虫大図鑑』北海道大学図書刊行会 659-660P。ISBN 4-8329-9771-8
  3. ^ a b c d e f 『ネイチャーガイド 日本のトンボ』文一統合出版 192P。ISBN 978-4-8299-0119-9

外部リンク[編集]

各都道府県でのレッドデータ