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ピンストライプボウル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピンストライプ・ボウル
Bad Boy Mowers Pinstripe Bowl
スタジアムヤンキー・スタジアム
場所ニューヨーク, ブロンクス
開催期間2010–現在
参加
カンファレンス
ACC, Big Ten
過去の参加
カンファレンス
American, Big 12, Big East, Notre Dame英語版
ペイアウトUS$440万ドル (2019)[1]
スポンサー
ニュー・エラ・キャップ・カンパニー (2010–2021)
バッドボーイモウアーズ (2022–現在)[2]
旧称
ヤンキー・ボウル (2010, 初年度のみ)
2023年のマッチアップ
ラトガース大 vs. マイアミ大英語版 (Rutgers 31-24)
2024年のマッチアップ
未定 (未定)

ピンストライプ・ボウルニューヨークブロンクス区ヤンキー・スタジアムで開催されているNCAAカレッジフットボールのディビジョンI・FBS英語版におけるボウル・ゲームである。ニューヨーク・ヤンキースが主催し2010年から開始。現在はACCBig Ten各カンファレンスチームが対戦している(現状は2025年までを予定)[3][4]。 以前まではビッグ12カンファレンス旧ビッグ・イースト・カンファレンス英語版のチームが出場を得た。

ピンストライプ・ボウルの勝利チームにはヤンキースの元オーナーの名を冠したジョージ・M・スタインブレナートロフィーを、MVPにはかつてのスポンサーニューエラ・キャップ・カンパニーのチーフエグゼクティブの名を冠したデビッド・C・コッチMVPトロフィーが授与される。寒冷地と言われるアメリカ北東部で行われているボウル・ゲームはこれを含め3試合(他2つはメリーランド州アナポリスで開催のミリタリー・ボウル英語版とヤンキースのライバルボストン・レッドソックスが主催のフェンウェイ・ボウル英語版である)、屋外開催はアイダホ州ボイシポテトボウル英語版を含めた4試合と、アメリカで40以上行われるボウル・ゲームの中でも希有な存在と言えるボウル・ゲームである。もちろんアメフトの試合が野球場で行われることも稀であり、この試合と前述のフェンウェイ・ボウル、そしてアリゾナ州フェニックスチェイス・フィールドで行われるギャランティード・レート・ボウル英語版の3ケースのみである。

歴史

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2009年9月30日、ヤンキー・スタジアムでの記者会見にて"ヤンキー・ボウル(後に改称)"の開催が発表された(会談にはビッグ12カンファレンスコミッショナーのダン・ビーブ英語版/ビッグ・イースト・カンファレンス英語版ジョン・マリナット英語版/ニューヨーク・ヤンキースのオーナーのハル・スタインブレナー/ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグが参加)。1962年マイアミ大英語版ネブラスカ大英語版旧ヤンキー・スタジアムで対戦して以来のニューヨーク開催であった。当時はビッグ・イースト・カンファレンス4位チーム対ビッグ12カンファレンス7位チームの対戦で行われることが発表され、ビッグ12チームが出場資格がない場合は無所属チーム英語版ノートルダム大英語版が代替出場となっていた。

2010年3月9日、大会の正式名称が"ピンストライプ・ボウル"になること、ニューエラが4年契約でスポンサーになったこと、ESPNが6年間大会の放映を行うことがそれぞれ決定、同年12月30日に最初の試合が行われた[5]。旧ビッグ・イーストカンファレンスが解体し、アメリカン・アスレチック・カンファレンス(The American)となった2013年はラトガース大英語版が出場。Big 12の7位チームはボウル・ゲーム出場資格がなかったこともありノートルダム大が代替チームとして初出場し勝利した[6]

2014年からはACCチームとBig Tenチームでの対戦となることが発表。同年にニューヨークの隣ニュージャージーに本拠を置くラトガース大がBig Tenに移籍し、翌年にニューヨーク州中部に本拠を置きFBSチームの中でもっともニューヨークに近い大学だったシラキュース大学がACCに移籍したことも影響としてみられる。ピンストライプボウルとACCは6年・Big Tenは8年間の提携を結び、ACCは追加としてカンファレンスの順位にかかわらず同一チームの連続出場にならないシステムを採用することとなった。2014年から19年までの成績はBig TenチームがACCに対し5勝1敗という成績であった。

2020年大会はアメリカにおける新型コロナウイルス感染症における感染拡大の影響を鑑み、開催を中止[7]

2022年8月16日に"バッド・ボーイ・モウアーズ"がピンストライプボウルの新スポンサーになることも発表[8][9]

試合結果

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ランキング表示は当時のAPランキング英語版

日付 勝利チーム 敗戦チーム 来場者数
2010/12/30 シラキュース大英語版(Big East) 36 カンザス州立大英語版(Big 12) 34 38,274
2011/12/30 ラトガース大英語版(Big East) 27 アイオワ州立大英語版(Big 12) 13 38,328
2012/12/29 シラキュース大 38 ウエストバージニア大英語版(Big 12) 14 39,098
2013/12/28 No.25 ノートルダム大英語版(無所属)dagger 29 ラトガース大 16 47,122
2014/12/27 ペンシルベニア州立大英語版(Big Ten) 31 ボストン・カレッジ英語版(ACC) 30 (延長) 49,012
2015/12/26 デューク大(ACC) 44 インディアナ大英語版(Big Ten) 41 (延長) 37,218
2016/12/28 ノースウエスタン大英語版 31 No.22 ピッツバーグ大英語版(ACC) 24 37,918
2017/12/27 アイオワ大英語版 27 ボストン・カレッジ 20 37,667
2018/12/27 ウィスコンシン大英語版 35 マイアミ大英語版(ACC) 3 37,821
2019/12/27 ミシガン州立大(Big Ten) 27 ウェイクフォレスト大英語版(ACC) 21 36,895
2020/12/29 コロナウイルスのため開催中止
2021/12/29 メリーランド大英語版 54 バージニア工科大学(ACC) 10 29,653
2022/12/29 ミネソタ大英語版 28 シラキュース大(ACC) 20 31,131
2023/12/28 ラトガース大 31 マイアミ大 24 35,314
2024/12/28

Source:[10]

MVP

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2013年MVP ザック・マーティン

ピンストライプボウルのMVPには、ニューエラ・キャップ・カンパニーの元最高責任者の名前を冠した[11]、デービッド・C・コッホMVPトロフィーが授与される[12]

MVP チーム ポジション
2010 デロン・カーター英語版 シラキュース大 RB
2011 ジャワン・ジェイミソン英語版 ラトガース大 RB
2012 プリンス・タイソン・ガリー シラキュース大 RB
2013 ザック・マーティン ノートルダム大 OT
2014 クリスティアン・ハッケンバーグ英語版 ペンシルベニア州立大 QB
2015 トーマス・サーク デューク大 QB
ショーン・ウィルソン RB
2016 ジャスティン・ジャクソン英語版 ノースウエスタン大 RB
2017 アクラム・ワドリー英語版 アイオワ大 RB
2018 ジョナサン・テイラー ウィスコンシン大 RB
2019 ブライアン・レワーク英語版 ミシガン州立大 QB
2021 タウリア・タゴヴァイロア英語版 メリーランド大 QB
2022 コールマン・ブライソン ミネソタ大 S
2023 カイル・モナンガイ英語版[13] ラトガース大 RB
2024

チーム別出場記録

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2023年大会 (13試合, トータル26チームの出場)までのデータを列記する。

Rank Team Appearances Record
1 シラキュース大 3 2–1
ラトガース大 3 2–1
3 マイアミ大 2 0–2
ボストン・カレッジ 2 0–2
1度のみの出場チーム

勝利(8チーム):デューク大、アイオワ大、メリーランド大、ミシガン州立大、ミネソタ大、ノースウエスタン大、ペンシルベニア州立大、ウィスコンシン大 敗戦 (7チーム):インディアナ大、アイオワ州立大、カンザス州立大、ピッツバーグ大、バージニア工科大、ウェイクフォレスト大、ウエストバージニア大無効試合(1チーム):ノートルダム大

カンファレンス別出場記録

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2023年大会までのデータをカンファレンス別でまとめる (13試合, 26チームがトータルで出場)。

カンファレンス Record Appearances by season
Games W L Win pct. Won Lost Vacated
Big Ten 9 8 1 .889 2014, 2016, 2017, 2018, 2019, 2021, 2022, 2023 2015
ACC 9 1 8 .111 2015 2014, 2016, 2017, 2018, 2019, 2021, 2022, 2023
The American 4 3 1  .750 2010,2011,2012 2013
Big 12 3  0 3  .000 2010,2011,2012
Independents 1double-dagger  0  0 - 2013

double-dagger ノートルダム大は2013シーズンに勝利したものの向こう地合となったため勝率には換算しない。

  • 記録はその当時カンファレンスにいたチームのものを反映。
  • 旧ビッグ・イースト所属チームはアメリカン・アスレチック・カンファレンスの記録として掲載(2010・12年のシラキュース大と2011年のラトガース大は当時ビッグ・イースト所属であるため、現在のカンファレンス編成とは違う)。
  • Independentチーム:ノートルダム大 (2013)

試合における記録

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チーム記録 記録、チーム(対戦相手)
1チームの最多得点 54, メリーランド大(vsバージニア工科大) 2021
敗戦チームの最多得点 41, インディアナ大(vs.デューク大) 2015
両チームトータルの最多得点 85, デューク大vs.インディアナ大 2015
最少失点 3, ウィスコンシン大(vs.マイアミ大) 2018
最多得失点差試合 44, メリーランド大(vs.バージニア工科大) 2021
トータルヤード数 667, デューク大vs.インディアナ大 2015
ランヤード 382, デューク大(vs.インディアナ大) 2015
パスヤード 389, インディアナ大(vs.デューク大) 2015
1stダウン数 33,インディアナ大(vs.デューク大) 2015
被ヤード数最少記録 169, ウィスコンシン大(vs.マイアミ大) 2018
被ランヤード数最少記録 77, シラキュース大(vs.ミネソタ大) 2022
被パスヤード数最少記録 48,ウィスコンシン大(vs.マイアミ大) 2018
Individual Record, Player, Team vs. Opponent Year
All-purpose yards
タッチダウン数 3, 複数選手(直近達成者):

ジャスティン・ジャクソン英語版 (ノースウエスタン大)


2016
ランヤード数 227, デビン・レディング英語版 (Indiana) 2015
TDラン数 3, 2選手:

ダニエル・トーマス英語版(カンザス州立大)

ジャスティン・ジャクソン英語版 (ノースウエスタン大)


2010

2016
パスヤード数 389, ネイト・サドフェルド英語版 (インディアナ大) 2015
TDパス数 4, クリスティアン・ハッケンバーグ英語版 (ペンシルベニア州立大) 2014
レシーブヤード数 172, マーカス・セールス(シラキュース大) 2010
レシーブTD数 3, マーカス・セールス(Syracuse) 2010
Tackles
Sacks
Interceptions 1, by several players
最長記録 Record, 記録・選手・チーム(
TDラン 85 yds., ショーン・ウィルソン英語版 (デューク大) 2015
TDパス 86 yds,チャス・ドッド英語版からブランドン・ウィルソン英語版 (ラトガース大) 2011
キックオフ・リターン 98 yds., ショーン・ウィルソン(デューク大) 2015
パントリターン 92 yds., ターヒーブ・スティル (メリーランド大) 2021
インターセプトリターン 70 yds., コールマン・ブライソン(ミネソタ大) 2022
ファンブルリターン 11 yds., グレッグ・ローズ (メリーランド大) 2021
パント 59 yds., コルトン・スパングラー (メリーランド大) 2021
フィールドゴール 52 yds., ロス・マーティン英語版(デューク大) 2015

メディア放送

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ESPNが創設当初から放映(2015年のみABCによる放送)。

脚注

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  1. ^ 2019 Bowl Schedule”. collegefootballpoll.com. December 13, 2019閲覧。
  2. ^ Official sponsors” (16 August 2022). Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  3. ^ "ACC Announces Bowl Agreements for 2020-25" (Press release). 11 July 2019. 2019年12月7日閲覧
  4. ^ "Big Ten Announces New Postseason Slate with at Least 11 Different Bowls Across the Country" (Press release). 4 June 2019. 2019年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月7日閲覧
  5. ^ カンザス州立大対シラキュース大” (英語). ESPN.com (December 30, 2010). 2024年7月19日閲覧。
  6. ^ ラトガース大対ノートルダム大” (英語). ESPN.com (2013年12月28日). 2024年7月19日閲覧。
  7. ^ “Statement from the New Era Pinstripe Bowl”. MLB.com (New Era Pinstripe Bowl). (November 27, 2020). https://www.mlb.com/press-release/statement-from-the-new-era-pinstripe-bowl-regarding-2020-bowl-game November 27, 2020閲覧。 
  8. ^ “Bad Boy Mowers becomes new Pinstripe Bowl title partner; game now known as Bad Boy Mowers Pinstripe Bowl”. https://www.mlb.com/yankees/press-release/press-release-bad-boy-mowers-becomes-new-pinstripe-bowl-title-partner-game-now-k August 16, 2022閲覧。 
  9. ^ “Bad Boy Mowers Named Official Partner of the Pinstripe Bowl”. https://www.badboymowers.com/news-and-media/bad-boy-news/bad-boy-mowers-named-official-partner-of-the-pinstripe-bowl August 16, 2022閲覧。 
  10. ^ "New Era Pinstripe Bowl" (PDF). Bowl/All Star Game Records. NCAA. 2020. p. 16. NCAA.orgより2021年1月3日閲覧
  11. ^ David C. Koch MVP Trophy Winners”. MLB.com. December 27, 2019閲覧。
  12. ^ David C. Koch”. buffalosportshallfame.com (4 June 2015). December 27, 2019閲覧。
  13. ^ @Yankees (2023年12月28日). "And a special congratulations to RB Kyle Monangai for earning @PinstripeBowl MVP honors". X(旧Twitter)より2023年12月28日閲覧

外部リンク

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