パンチネタ

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パンチネタ
種類 タルト
発祥地 スペインの旗 スペインフランスの旗 フランス
地域 バスク地方
考案者 カーサ・オタエギ
誕生時期 20世紀初頭
Cookbook ウィキメディア・コモンズ
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パンチネタスペイン語: Panchineta, バスク語: Pantxineta)は、スペインフランスにまたがるバスク地方における伝統的な洋菓子(焼き菓子)。

特色[編集]

バスク料理を代表するデザートの一つである。パイ生地カスタードクリームを用いたタルトであり、「バスク風カスタードパイ」などと表現される。アーモンドをトッピングしたり、粉砂糖を振りかけることがある。牛乳バター砂糖小麦粉アーモンドヘーゼルナッツなどが用いられる。

歴史[編集]

20世紀初頭のサン・セバスティアンは王族・貴族・ブルジョアのリゾート地であり、フランス料理に強く影響を受けたパティスリーレストランが繁栄していた。1915年頃、カーサ・オタエギ(Casa Otaegui)[1]において、フランジパーヌのタルトを模倣する試みの中でパンチネタが生み出された。アーモンドを基調とするフィリングの代わりにカスタードクリームを使用し、パイ生地で覆った。当初はフランチ=パン(frantxi-pan)と呼ばれたが、すぐにパンチネタと呼ばれるようになった。1886年創業のカーサ・オタエギは現在も営業を続けている。

脚注[編集]

  1. ^ Portada Casa Otaegui

外部リンク[編集]