コンテンツにスキップ

バラバジャガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『バラバジャガ』
ドノヴァンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1968年5月、ロンドンオリンピック・スタジオ(A1, A3)[1]
1968年11月、ロサンゼルス、アメリカン・レコーディング・カンパニー(A5, B1, B2, B3, B5)[1]
1969年3月、オリンピックスタジオ(A2)
1969年5月、オリンピックスタジオ(A1, B4)
ジャンル フォークロック、サイケデリック・フォーク
時間
レーベル エピック・レコード
EMI(リマスターCD)
プロデュース ミッキー・モスト
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 23位(アメリカ[2]
  • ドノヴァン アルバム 年表
    グレイテスト・ヒッツ
    (1969年1月)
    バラバジャガ
    (1969年8月)
    Open Road
    (1970年7月)
    テンプレートを表示

    バラバジャガ』(原題:Barabajagal)は、イギリスシンガーソングライタードノヴァン1969年に発表した7作目のスタジオ・アルバムアメリカエピック・レコードから発売された。

    背景

    [編集]

    バラバジャガ」と「トゥルーディ」の2曲は、ジェフ・ベック・グループ[3]、レスリー・ダンカン、マデリン・ベル英語版と共にレコーディングされた[4]。また、「あの娘はどこに」にはダニー・トンプソン(ベース)、トニー・カー(ドラムス)、ハロルド・マクネア英語版(フルート)、アラン・ホークショウ英語版が参加している[4]

    反響・評価

    [編集]

    本作は母国イギリスでは当時発売されず全英アルバムチャート入りしていない[5]が、「幻のアトランティス」が全英シングルチャートで23位[6]、「バラバジャガ」[7][8]が同12位[6]を記録した。一方、アメリカではBillboard 200で23位に達し[2]Billboard Hot 100では「西海岸で待つスーザンに」が35位、「幻のアトランティス」が7位を記録した[9]

    Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「ドノヴァンは『バラバジャガ』において、柔和で詩的で白昼夢的なフォーク、ハードなサイケデリア、童謡、自由恋愛への賛歌、それに反戦感情までも混ぜ合わせた」と評している[10]

    日本では、イギリスで「幻のアトランティス」のB面だった「ぼくの好きなシャツ」が来日記念盤として1970年にシングルカットされた。

    リマスターCD

    [編集]

    2005年にEMIからリリースされたリマスターCDには、未発表音源13曲がボーナス・トラックとして追加されており、そのうち「Stromberg Twins」はジェフ・ベック・グループも参加した録音である[4]

    収録曲

    [編集]

    全曲ともドノヴァン作。

    Side 1
    1. バラバジャガ - "Barabajagal" – 3:23
    2. ぼくのスーパーガール - "Superlungs by Supergirl" – 2:42
    3. あの娘はどこに - "Where Is She" – 2:48
    4. ハッピネス・ランズ - "Happiness Runs" – 3:27
    5. ぼくの好きなシャツ - "I Love My Shirt" – 3:21
    Side 2
    1. ラヴ・ソング - "The Love Song" – 3:17
    2. 西海岸で待つスーザンに - "To Susan on the West Coast Waiting" – 3:15
    3. 幻のアトランティス - "Atlantis" – 5:05
    4. トゥルーディ - "Trudi" – 2:25
    5. パメラ・ジョー - "Pamela Jo" – 4:26

    2005年リマスターCDボーナス・トラック

    [編集]
    1. "Stromberg Twins"
    2. "Snakeskin"
    3. "Lauretta's Cousin Laurinda"
    4. "The Swan (Lord of the Reedy River)"
    5. "A Poor Man's Sunshine (Nativity)"
    6. "New Years Resolution (Donovan's Celtic Jam)"
    7. "Runaway" {Demo}
    8. "Sweet Beverley" {Demo}
    9. "Marjorie (Margarine)" {Demo}
    10. "Little White Flower" {Demo}
    11. "Good Morning Mr Wind" {Demo}
    12. "Palais Girl" {Demo}
    13. "Lord of the Universe" {Demo}

    脚注・出典

    [編集]
    1. ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
    2. ^ a b Donovan - Awards”. AllMusic. 2016年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月3日閲覧。
    3. ^ 本作のプロデューサーのミッキー・モストとマネージメントの契約を結んでいた。
    4. ^ a b c Donovan - Barabajagal (CD, Album) at Discogs - 2005年リマスターCDの情報。
    5. ^ Donovan | full Official Chart History | Official Chart Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される
    6. ^ a b Donovan | full Official Chart History | Official Chart Company
    7. ^ ドノヴァン・ウィズ・ザ・ジェフ・ベック・グループもしくはドノヴァン・アンド・ザ・ジェフ・ベック・グループの名義で発表された。
    8. ^ Discogs”. 2024年9月7日閲覧。
    9. ^ Donovan - Chart History”. Billboard. 2017年7月3日閲覧。
    10. ^ Eder, Bruce. “Barabajagal - Donovan”. AllMusic. 2017年7月3日閲覧。