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チェコ鉄道660系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チェコ鉄道660系電車
基本情報
運用者 チェコ鉄道
製造所 シュコダ・ヴァゴンカ
製造年 2015 - 2016年
製造数 14
運用開始 2015年
運用終了 運用中
主要諸元
編成 3両、5両
軌間 1,435 mm
電気方式 直流 3,000 V交流 25,000 V (50 Hz)
最高運転速度 160km/h
編成定員 200人(3両)、350人(5両)
編成重量 154.8t(3両)、242.3t(5両)
編成長 79.4m(3両)、132.4m(5両)
車体長 26,500mm (中間車)
車体幅 4,260mm
車体高 2,820mm
編成出力 2,040 kW(3両)、2,720kW(5両)
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チェコ鉄道660系電車(愛称インターパンター)は、チェコ鉄道の交直流特急形電車である[1]シュコダ・ヴァコンカにて製造された。

概要

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実績のあるレギオパンターをベースにした1階建て・交直両用電車で、外観もほぼ同じである。ただし、中距離特急・長距離列車用に位置づけられていて、座席数を増やした内装で設計された。そのうえで、空調、最新の音響つき液晶ディスプレイ情報表示、バリアフリーのトイレ、Wi-Fiコンセントが備えられた。全てシュコダ・ヴァゴンカにて製造され、5両×10編成(350席)、3両×4編成(200席)が運行している。従来の旧型の革製座席車が残っている路線では、旅行客の快適性が大きく向上した。最初の編成はオロモウツ - プルジェロフ - ブルジェツラフ - ブルノの特急に投入された。[2]

構造

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車体

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主要機器

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車内

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2扉、固定クロスシートである。一つの車両に1等車(3列)・2等車(4列)が混在しており、1等車はデッキで区切られている。

改造

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形式

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3両編成は660.0形、662.0形、661.0形の各車両からなり、5両編成はそれぞれ独立した660.1形、662.1形、064.1形、662.2形、661.1形からなる。662形と661形は一部が1等車となっている。

編成

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チェコ鉄道が発注したのは全14編成で、5両×10編成、3両×4編成からなる[3]。 本電車の位置づけは国内の交流25kV 50Hzと直流3kVの路線用である[4]。 最高営業速度は160km/hに達する[4]

車両配置と運用線区

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オロモウツでのインターパンター (2015年11月6日)

最初に本系列はオロモウツ - ブルジェツラフ - ブルノの特急に2015年11月から導入され始めた。2015年末のダイヤ改正後、この運転系統に新しい種別特別リフリークが与えられ、一部の(スタレー・ムニェスト・ウ・ウヘルスケーホ・フラヂシチェ –) ホドニーン – ブルジェツラフ – ブルノの快速にも充当された。

2016年1月27日、インターパンター編成がブルノ - チェスカー・トルジェボヴァー・プラハの系統に初めて投入された。2016年4月1日以降は5両×10編成と3両×2編成が運用していた。660.101 - 104と660.001, 660.002の各編成はブルノ - ブルジェツラフ - オロモウツ間の特急とブルノ - ブルジェツラフ - ホドニーン間の快速を担当している。660.105 - 110の各編成は主にブルノ - チェスカー・トルジェボヴァー - プラハ間の特急を担当している。

最後の3両2編成、660.003,004は2016年4月25日に投入された。

脚注

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  1. ^ Zlinský, Zbyněk (2015年6月28日). “Čerstvě pokřtěný „InterPanter“ svezl první cestující”. vlaky.net. 2015年6月28日閲覧。
  2. ^ Elektrická jednotka řady 660”. BlueTrains. 2018年1月28日閲覧。
  3. ^ Škoda (2015年6月24日). “Nová šelma železnic - dálkový vlak InterPanter”. skoda.cz. 2015年6月28日閲覧。
  4. ^ a b vlaky.net (2015年6月28日). “InterPanter - prospekt”. vlaky.net. 2015年6月28日閲覧。

出典

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関連項目

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