タラ川
表示
タラ川 | |
---|---|
タラ川渓谷 | |
所在 | |
国 |
モンテネグロ ボスニア・ヘルツェゴビナ |
特性 | |
水源 | オパシュニツァ川とヴェルシャ川の合流 |
• 所在地 | コモヴィ山脈 |
河口・合流先 | |
• 所在地 | ドリナ川 |
• 座標 | 北緯43度20分54秒 東経18度50分23秒 / 北緯43.3484度 東経18.8396度座標: 北緯43度20分54秒 東経18度50分23秒 / 北緯43.3484度 東経18.8396度 |
延長 | 146 km (91 mi)[1] |
流域面積 | 2,006 km2 (775 sq mi) [2] |
流域 | |
流路 | ドリナ川→サヴァ川→ドナウ川→黒海 |
タラ川(タラがわ、セルビア語: Тара, Tara)は、モンテネグロとボスニア・ヘルツェゴビナを流れる河川である。オパシュニツァ川とヴェルシャ川の合流から始まり、146kmを経てピヴァ川と合流しドリナ川と改名する河川で、146kmのうち141kmがモンテネグロ国内かモンテネグロ国境となっている[1]。世界三位の長さを持つ渓谷であるタラ川峡谷で著名であり、渓谷はドゥルミトルの一部として世界遺産に登録されている。
生物
[編集]ドナウイトウの棲息地やヤナギ、ボスニアマツ、セイヨウハンノキ、ヨーロッパハンノキ、ヨーロッパクロマツ、ブナ属などの木の生息地として知られている。1976年に川、湖、ヒース、泥炭地、ボグ、ガラ場などが多いタラ川流域はユネスコの生物圏保護区に指定された[3]。
観光
[編集]ラフティングで非常に有名な河川である。ブルストノヴィチャからシュチェパン・ポリェに至る18kmのルートが有名で、このルートではジュルジェヴィチャ・タラ川橋の下を潜る。より手前のスプラヴィスタからシュチェパン・ポリェに至るルートも存在している。
ヨーロッパラフティング選手権の開催地にも選ばれたことがあり、2005年と2009年にこの地で実施されている[4]。
ダム計画
[編集]モンテネグロとスルプスカ共和国では下流のドリナ川と併せてタラ川渓谷に水力発電用ダムを建設する計画がしばしば持ち上がるが、ドリナ川のものの計画ですら建設に漕ぎ着けられていない[5][6][7]。
2005年4月にはドリナ川のブル・ビイェラ水力発電所建設計画が環境問題を原因として立ち消えになった。しかし2018年にこの計画の建設会社が設立され再び建設に動き出すものの、環境への問題から中止と建設が二転三転している[8]。
参考文献
[編集]- ^ a b Statistical Yearbook of Montenegro 2017, Geography, Statistical Office of Montenegro
- ^ parameter error
- ^ “Tara River Basin Biosphere Reserve, Montenegro”. UNESCO (2020年2月). 2023年12月28日閲覧。
- ^ WRC2009 in Bosnia and Herzegovina Archived 2009-10-06 at the Portuguese Web Archive
- ^ Hydroelectric Power Plant BUK BIJELA
- ^ Hydroelectric Power Plant FOČA
- ^ Hydroelectric plants on Drina river
- ^ “S zakašnjenjem od godinu dana osniva se "HE Buk Bijela"” (セルビア語). capital.ba (18 July 2018). 8 September 2018閲覧。