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タニウス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タニウス
タニウス
生体復元図
地質時代
後期白亜紀
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 鳥盤目 Ornithischia
亜目 : 鳥脚亜目 Ornithopoda
階級なし : イグアノドンティア Iguanodontia
上科 : ハドロサウルス上科 Hadrosauroidea
: タニウス属
Tanius
学名
Tanius
Wiman1929

タニウス学名 Tanius)は、後期白亜紀中国で暮らしていたハドロサウルス類恐竜の一つ。名前の意味は、「譚のもの」。古生物学者、譚錫疇(Tan Xichou)のこと。

模式種タニウス・シネンシス(T. sinensis)は1929年にカール・ワイマンによって記載された。種小名は「中国産」を意味する[1]

発見と種

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中国地質調査所の譚は1923年、4月に山東省将軍頂累層カンパニアン末~マーストリヒチアン前期)の地層から最初の化石を発見した。同年10月、譚はオーストラリアの古生物学者オットー・ズダンスキーと共に、完全な上腕骨だけ追加で採集した。ホロタイプPMU R.240が発掘された地層は王氏累層。それはほぼ完全な平たい後頭部の骨で、平らで伸びている。そのほか、椎骨、肩帯、腰帯などが発見されている。 タニウスとして記載された他の種は全部他の属にうつされることになった。1939年に命名されたタニウス・プリナダイ(Tanius prynadai[2]バクトロサウルスに、1958年に記載されたタニウス・キンカンコウエンシス(Tanius chingkankouensis[3]と1976年のタニウス・ライヤンゲンシス(Tanius laiyangensis[4]は若いチンタオサウルスだったことがわかり、そのシノニムになった[5]

サイズ

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2010年、グレゴリー・ポールはタニウスの全長は7mで体重は2tと推定した[6]

系統発生

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頭骨の特徴はバクトロサウルスに近い。腸骨ギルモレオサウルスにも似ている。当初はハドロサウルス科とされていたが、現在はバクトロサウルスと同様にハドロサウルス上科に改められた。プロトハドロスより派生的でテルマトサウルスやバクトロサウルスより原始的とされる。 不確かな胴椎には高く発達した棘突起があり、帆のような構造になっていた可能性がある。系統解析によってはバクトロサウルス、レヴネソヴィアと共に一つのクレードを構成する。

出典

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  1. ^ Wiman, C. (1929). "Die Kreide-Dinosaurier aus Shantung", Palaeontologia Sinica, Series C 6(1): 1-67
  2. ^ Riabinin, A.N., 1939, [in Russian] "The Upper Cretaceous vertebrate fauna of South Kazakhstan, Reptilia; Part 1, the Ornithischia", Transactions of the Central Geological and Prospecting Institute, 118: 1-38
  3. ^ Young, C.C., 1958, "The dinosaurian remains of Laiyang, Shantung", Palaeontologica Sinica, New Series C, 16: 53-138
  4. ^ Zhen, S., 1976, "A new species of hadrosaur from Shandong". Vertebrata PalAsiatica, 14(3): 166-169
  5. ^ Buffetaut, E. and Tong-Buffetaut, H., 1993. "Tsintaosaurus spinorhinus YOUNG and Tanius sinensis WIMAN: a preliminary comparative study of two hadrosaurs (Dinosauria) from the Upper Cretaceous of China", C.R. Academy of Science Paris, series 2, 317: 1255-1261
  6. ^ Paul, G.S., 2010, The Princeton Field Guide to Dinosaurs, p. 296