スティーブ・ハウス
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スティーブ・ハウス(Steve House、1970年8月4日 - )は、アメリカの登山家・山岳ガイド。
1999年よりパタゴニア(patagonia)のアンバサダーを務める[1]。
2004年6月にパキスタン、カラコルムのK7南西壁の新ルートを単独初登攀し、ピオレドール賞にノミネートされた[2]。
2005年8〜9月にパキスタン、ナンガ・パルバットのルパール壁を完登し、ピオレドール賞を受賞した[3]。
著書『垂壁のかなたへ』の日本語版が出版された2012年9月に来日している[4]。
アルパイン・クライミング
[編集]ハウスは最小限の装備で登頂し、山に何も残置しない"アルパインスタイル"での登山を支持している。
2004年にロシアのチームが、ジャヌー北壁新ルートを登頂し、ピオレドール賞(Piolets d’Or 2005)を受賞した際には、 同チームがフィックスロープの設置に数ヶ月費やし、また77本のロープを残置したことを批判した[5][6]。
主な登攀歴
[編集]- 2000 デナリ南壁の "Slovak Direct"ルート を63時間で初登攀(マーク・トワイト、スコット・バックスと)[7]
- 2003 アイ・トゥース(ムース・トゥース支峰)の"Talkeetna Standard"ルート開拓(ジェフ・ホレンバウと)[8]
- 2003 ディッキー山 第2登(ジェフ・ホレンバウと)[8]
- 2004 K7南西壁の新ルートを単独初登攀(ピオレドール賞大衆賞を受賞)[2]
- 2005 ナンガ・パルバットのルパール壁完登(ピオレドール賞を受賞)[3]
- 2007 ロブソン山のエンペラー・フェースの"House-Haley"ルート開拓(コリン・ヘイリーと)[9]
- 2007 K7ウェスト (6858m) 初登攀(ヴィンス・アンダーソン 、マルコ・プレゼリ と)[10]
- 2008 アルバータ山北壁の"House-Anderson"ルート開拓 (ヴィンス・アンダーソンと)[11]
著書
[編集]- 海津正彦 訳『垂壁のかなたへ』(Beyond the Mountain)(白水社/Patagonia Books, 2012年)ISBN 9784560082058
脚注
[編集]- ^ “洗練されたシンプルさ by スティーブ・ハウス”. パタゴニア. 2016年6月4日閲覧。
- ^ a b “Steve House K7 Pakistan Piolet d'Or 2004”. PlanetMountain.com. 2016年6月4日閲覧。
- ^ a b “Piolets d’Or 2006 Piolets d’Or 2006”. 2015年11月27日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “パタゴニア・アルパインクライミング・アンバサダー、スティーブ・ハウス – この秋、日本へ”. クリーネストライン. 2016年6月4日閲覧。
- ^ “The Russian Way”. Climbing.com. 2016年6月4日閲覧。
- ^ “The Devil Wears Patagonia”. Outside Online. 2016年6月4日閲覧。
- ^ American Alpine Journal |year=2001, pp48 Mt McKinley's Slovak Route by Scott Backes 2001 American Alpine Club ISBN 0-930410-89-0
- ^ a b Hollenbaugh, Jeff; John Harlin III, editor (2004). American Alpine Journal. New York City, New York, USA: American Alpine Club. pp. 201–203. ISBN 0-930410-95-5
- ^ Haley, Colin (May 29, 2007). “NEW LINE ON MT. ROBSON BY HOUSE, HALEY”. Alpinist. Alpinist Magazine. 2016年6月4日閲覧。
- ^ Bauer, Luke (September 4, 2007). “PREZELJ, HOUSE, ANDERSON TICK K7 WEST”. Alpinist. Alpinist Magazine. 2016年6月4日閲覧。
- ^ Anderson, Vince (April 1, 2008). “New House-Anderson Line on Wintry Mt. Alberta”. Alpinist. Alpinist Magazine. 2016年6月4日閲覧。
外部リンク
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