サルトプス
サルトプス | |||||||||||||||||||||
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復元図
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Saltopus Huene, 1910 | |||||||||||||||||||||
タイプ種 | |||||||||||||||||||||
Saltopus elginensis |
サルトプス Saltopus は恐竜型類に属する絶滅した爬虫類の一つ。全長80-100cmで[1]、三畳紀後期のスコットランドに生息した。
William TaylorによってLossiemouth West & East Quarriesで発見された。タイプ種 Saltopus elginensis は1910年、フリードリヒ・フォン・ヒューネによって命名・記載された。属名はラテン語: saltare("跳ねる")・古代ギリシア語: πούς("足")に由来し、種小名は産地近くの都市エルギンに由来する。ホロタイプ NHMUK R.3915 は、Lossiemouth Sandstone Formation(カーニアン-ノリアン)から産出したものであり、脊柱の一部・前肢・後肢・骨盤を含む部分骨格であるが、頭骨を欠く。多くの部分は雄型として保存されており、残っている骨は僅かだった[2]。現在まで、保存状態のよい標本は得られていない。
肉食性。骨は鳥のように中空で、体重は1kg程度と推定されている。全長の大部分は尻尾であり、体は猫くらいの大きさだった。関連する化石から推測すると、長い頭部と、多くの鋭い歯を持っていたとみられる。手は5本指で、第4・5指は小さい。2011年、原記載に反し、仙骨が4個ではなく2個の脊椎から構成されるという祖先的な形質が明らかになった[1]。
かつてはヘレラサウルス科に近縁な獣脚類と考えられていたが、この分類は標本が断片的であるために否定された。グレゴリー・S・ポールなどの研究者は、本種をコエロフィシス科獣脚類の幼体だと考えた[3]。2000年、RauhutとHungerbühlerは、本種は真の恐竜ではなく、ラゴスクスに近縁な恐竜型類だと結論した[4]。Michael BentonはAlick Walkerの研究を引き継ぎ、2011年、本種はプセウドラゴスクスより派生的な恐竜型類で、シレサウルス科と恐竜を含むクレードの姉妹群になると結論した[1]。
脚注
[編集]- ^ a b c Michael J. Benton and Alick D. Walker†. 2011. "Saltopus, a dinosauriform from the Upper Triassic of Scotland", Earth and Environmental Science Transactions of the Royal Society of Edinburgh, Volume 101, Special Issue 3-4, pp 285 - 299 Royal Society of Edinburgh 2011. Published online: 17 May 2011 doi:10.1017/S1755691011020081
- ^ Huene, F.R. von (1910). "Ein primitiver Dinosaurier aus der mittleren Trias von Elgin." Geol. Pal. Abh. n. s., 8: 315-322.
- ^ Paul, G.S. (1988). Predatory Dinosaurs of the World. New York: Simon and Schuster. 464 pp.
- ^ Rauhut, O.M.W. and A. Hungerbühler. (2000). "A review of European Triassic theropods." Gaia, 15: 75-88.
外部リンク
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