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クロロシクロヘキサン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロロシクロヘキサン
Chlorocyclohexane[1]
識別情報
CAS登録番号 542-18-7
特性
化学式 C6H11Cl
モル質量 118.6 g mol−1
外観 無色ないし淡黄色の液体
匂い 刺激臭
密度 1.22 g/cm3、液体
融点

-44 °C, 229 K, -47 °F

沸点

142 °C, 415 K, 288 °F

への溶解度 不溶
アルコール類への溶解度 可溶
粘度 1.73mPa・s(20℃)
危険性
引火点 32℃
発火点 290℃
半数致死量 LD50 >2000 mg/kg(ラット、経口)
関連する物質
関連するハロゲン化シクロヘキサン ブロモシクロヘキサン
ヨードシクロヘキサン
関連物質 クロロベンゼン
ベンゼンヘキサクロリド
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

クロロシクロヘキサン: Chlorocyclohexane)は、化学式C6H11Cl1で表される有機塩素化合物である。シクロヘキサン水素原子1つが塩素に置き換わったもので、常温では刺激臭のある液体である。消防法に定める第4類危険物 第2石油類に該当する[2]

製造

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シクロヘキサンの塩素化や、シクロヘキサノール塩酸と加熱することにより生じる。カプロラクタムの製造過程において、シクロヘキサノンオキシムが生成する際に、クロロシクロヘキサンを含む混合液が副生する。これを蒸留精製することによっても高純度のクロロシクロヘキサンを得ることができる[3]

用途

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農薬原料[4]のほか、シクロヘキセンN-シクロヘキシルチオフタルイミドの合成原料となる[3]N-シクロヘキシルチオフタルイミドは、配合ゴムが貯蔵中や、加硫工程前の作業中に加硫を起こし、加工不能になるスコーチと呼ばれる現象[5]を防止する目的で使用される。

脚注

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