カレイドスコープ (メキシコのバンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カレイドスコープ
Kaleidoscope
出身地 メキシコの旗 メキシコ メキシコ・シティ
ジャンル ガレージロックサイケデリック・ロック
活動期間 1960年代後半
レーベル Orfeon Videovox, S.A.
Now-Again (re-issue)
旧メンバー
  • フランシスコ・"フランク"・ティラード
  • ラファエル・クルス
  • アディブ・カスタ
  • ペドリン・ガルシア
  • オルランド・"オルリー"・バスケス
  • フリオ・アルトゥーロ・フェルナンデス

カレイドスコープ (Kaleidoscope)は1960年代後半に活動したメキシコのサイケデリックガレージロック・バンド。

概要[編集]

イギリスや、デヴィッド・リンドレーの居た同名のバンドとは関係なく、このカレイドスコープはメキシコのグループで、他の2バンドと同じく1960年代後半に活動していた。バンドはメキシコ・シティ(後にクエルナバカ)で多くのギグを行っていたが、彼らの中にメキシコ出身者はいなかった。プエルトリコ出身のフランク・ティラードがヴォーカルとベースを担当し、同じくプエルトリコ出身のオルリー・バスケスとスペインから移住してきたペドリン・ガルシアがエレキギターを担当した。ドミニカ共和国のラファエル・クルスとフリオ・アルトゥーロ・フェルナンデスがドラムとオルガンを担当した。彼らは1967年にドミニカ共和国のファビオラ・スタジオで唯一のセルフ・タイトル・アルバムをレコーディングしたが、メキシコのレーベル、オルフェオンからリリースされたのはその2年後だった。彼らの唯一のアルバム(完全に英語で歌われている)は、分厚いハモンド・オルガンファズ・ギター、投げやりなヴォーカルを多用した、ガレージロックサイケデリック・ロックの典型的な作品ではあるが、かなり良質なものだった。このアルバムは、67年ごろのサイコ映画のサウンドトラックのようだが、そのような映画音楽とは一線を画しており、予測不可能な奇抜なエフェクトとリード・ヴォーカル(かすかにメキシカン・スペイン語の訛りが感じられる程度)が淡々としたシニカルな雰囲気を醸し出している。このLPの初回プレス枚数はわずか数百枚で、ラ・シルエラ・エレクトリカからリイシューされたものの、600枚の限定盤だったと伝えられている[1][2]

メンバー[編集]

※1969年のアルバム、「Kaleidoscope」のクレジットより

  • フランシスコ・"フランク"・ティラード(Francisco "Frank" Tirado) - ベース、ヴォーカル、作曲(リーダー)
  • ラファエル・クルス (Rafael Cruz)- ドラムス
  • アディブ・カスタ (Adib Casta) - ギター
  • ペドリン・ガルシア (Pedrín García) - ギター
  • オルランド・"オルリー"・バスケス (Orlando "Orly" Vázquez) - ギター、ベース
  • フリオ・アルトゥーロ・フェルナンデス (Julio Arturo Fernández) - オルガン

ディスコグラフィー[編集]

  • 1969年: "Kaleidoscope"

収録曲:

Side A
  1. Hang Out 2:15
  2. Ps Come Back 2:05
  3. A Hole In My Life 2:29
  4. Let Me Try 3:31
  5. I Think It's All Right 2:55
  6. Colours 2:30
Side B
  1. Once Upon A Time There Was A World 8:10
  2. A New Man 2:35
  3. I'm Crazy 3:30
  4. I'm Here, He's Gone, She's Cryin' 2:28

シングル [編集]

  • 不明 年 A New Man / I’am Crazy
  • 1968年 Colours / I`m Crazy

脚注[編集]

  1. ^ AllMusic = Kaleidoscope Biograph”. 2023年7月2日閲覧。
  2. ^ Discogs = Kaleidoscope Biograph”. 2023年7月2日閲覧。