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オトガイ神経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

オトガイ神経- しんけい)は三叉神経第三枝である下顎神経の枝である下歯槽神経の主要な枝である。オトガイや下口唇下顎前歯部・小臼歯部の頬粘膜の感覚を提供する。

下顎骨オトガイ孔より現れ、口角下制筋の下部でいくつかの枝に分かれる。一つはオトガイ部の皮膚へと向かう(オトガイ枝)。残りは下口唇の粘膜と皮膚へと向かう(下唇枝)。下唇枝の数は一本のケースから三本のケースまでありえ、2/3が一本である[1]

これらの枝は顔面神経と連絡する

麻酔

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オトガイ神経を局所麻酔でブロックすることで、オトガイや下口唇、前歯から第一小臼歯部までの歯や頬粘膜部に麻酔を奏効させることができる(オトガイ孔伝達麻酔・オトガイ孔注射法)[2]。この時、局所麻酔をオトガイ孔周囲の軟組織に浸潤させる。

追加画像

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脚注

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  1. ^ 内田雄基重松正仁山下佳雄後藤昌昭埴原恒彦「オトガイ神経下唇枝の解剖学的計測」『日本口腔インプラント学会誌』第21巻第4号、日本口腔インプラント学会、2008年12月、pp. 551-555、ISSN 0914-6695 
  2. ^ 高北義彦 著「2章局所麻酔」、高北義彦、上田裕 編『歯科麻酔臨床マニュアル』医歯薬出版、1992年3月10日、50-51頁。ISBN 4-263-45127-9 


この記事にはパブリックドメインであるグレイ解剖学第20版(1918年)897ページ本文が含まれています。